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アメブロに漫画のおススメ書いてます!

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アメブロに上げているおススメの漫画(など)を書いてます。
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記事一覧

アメブロ更新してました、つづき

アメブロ更新してました、つづき

昨日noteにあげたので大体半分でした。

(映画と小説のアメブロはのせてません。それはそれで溜まったらまとめてのせようと思っています)

さて、後半戦です。

大好きな萩尾先生の、相変わらずぶっとんで美しい一冊です。
3・11を、原発を、こんなふうに描くことが出来るなんて、、、とかなり驚きました。物語の力をこれでもかと感じる。

『クロウカード編』『さくらカード編』を今まで何度も読み返してきて、

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アメブロ更新してました

みなさん、こんにちは。
とし総子です。

この夏からアメブロに好きな漫画や小説、映画などのことを書き散らすブログをはじめまして、noteにも「こんなの書きました」と載せていたのですが、コロナで更新が止まってしまってからこちらに書くことがなくなっていたのですが、ちゃんとアメブロも更新していました。

もうこのまま二つが離れていってもいいかな、、、
と思ったりしたのですが、
時折アメブロ更新のことを(

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『インク色の欲を吐く』をご存知ですか?

『インク色の欲を吐く』をご存知ですか?

英国での『サロメ』出版を前に
作家オスカー・ワイルドの前にひとりの
うつくしい青年が現れます。

彼は
『サロメ』に大変感動したこと
その挿絵を是非自分に描かせてほしいと
自作をもってやってきたのでした。

彼の絵を見たオスカーは、
彼の魅力も含めて一目で気に入ってしまいます。

蠱惑的な瞳に
どうしても自分が写りこみたいと考えるオスカーのもとに
挿絵が出来たと彼はやって来ますが
そこには弟が一緒

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『曙橋三叉路白鳳喫茶室にて』をご存知ですか

高尾滋先生の一番新しいコミックになります。

ひさしぶりの少年主人公。
その名は、金蓉さん。

彼は毎週金曜日の午後三時になると
銀座にある喫茶「白鳳堂」の二階の席に座ります。

そこで待ち人を待っているのだとか。

けれど今まで彼のもとに
待ち人が来たことはありません。

代わりに、
金蓉さんには相談事が舞い込みます。

人伝に噂は広まり、
そっと悩み事をもって人はやってきます。

けれど金蓉さ

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『ジーンブライド』をご存知ですか?

『ジーンブライド』をご存知ですか?

私は
「またフェミがわいてる」
という言葉を聞くのが苦手です。

正直怖いな、
と感じます。

女性であること、
子どもであることで
怖い思い、不条理な経験を重ねてきたことを

「え?その顔で?」
と見下されたり
「その体系で?」
と笑われたりしたことを
思い出す感覚とよく似ているように思います。

昨今
女性が声を上げているのを見ながら
やっと私は自分が性被害にあっていたんだと
認めることができ

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『カラオケ行こ!』をご存知ですか?

『カラオケ行こ!』をご存知ですか?

合唱のコンクールで
声をかけてきた男は
自称“ブラック会社”勤め。

その会社の社長は大のカラオケ好きで
絶対音感をもっていて
年に四回も社員全員参加のカラオケ大会を開催しています。

そこで社長は加点方式でミスを数えていくのですが、
一番得点が高かったものは
社長の趣味である刺青を
(その人が一番嫌いなものを
 なんとも痛い場所に)
入れられるのだそう、、、

なんとかそれを阻止しようと
みんな

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『バクちゃん』をご存知ですか?

『バクちゃん』をご存知ですか?

バクの星のバクちゃんは
もうこの星では夢は食べられないと
地球にやってきたバクの子供です。

地球に住んでいるおじさんを頼りに、、、

だけど、
お母さんと別れたバクちゃんの不安な心に、
次から次へと問題は降りそそぎます。

途方に暮れていたバクちゃんを助けてくれたハナちゃんも、
東京に上京してきたばかり。

頼りにしていたおじさんも、
急な研究でブラジルに行ってしまい
会うことができません。

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『せんそうしない』をご存知ですか?

『せんそうしない』をご存知ですか?

私は戦争反対の人間です。

今日の新聞の紙面一枚を使って訴えられた
広島の原爆を伝える広告。

長男にその文章を音読して聞いてもらい
そして
そこから戦争や
原子爆弾のこと
それを持つ意味や
それが保つもののことを
話あいました。

その流れで
谷川俊太郎さんの文章と
江頭路子さんの絵でつくられた絵本
『せんそうしない』を読みました。

明解な文章で繰り返し語られる
「○○と ○○は せんそうしな

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『星の案内人』をご存知ですか?

『星の案内人』をご存知ですか?

村上五十鈴さんの、
芳文社から出ている漫画です。
全四巻で、完結しています。

迷った末に行きつくような場所にある
手作りプラネタリウム『小宇宙』。

そこは
ちょっと人の話を聞かないおじいさんと、
彼に懐いてお手伝いをしている小学生の男の子が
運営している私営のプラネタリウムです。

そこにやってくるのは、
師匠を失ったばかりで自分まで見失ってしまいそうになっている
美容師の女性や、
有名な賞を

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『水は海に向かって流れる』をご存知ですか?

『水は海に向かって流れる』をご存知ですか?

主人公の直達くんは、
高校進学のおり
通いやすさからおじさんの家にお世話になることに。

ところがその家には、
女装をして夜だけの占いをしているちょっと暴力で解決しがちなお兄さんや、
何を研究しているのかいまいち分からない教授、
そしてただのOLの榊さんがいっしょに暮らしている
不思議な民家でした。

直達くんがおじさんの家に引っ越してきた日、
仕事で抜けられないおじさんの代わりに来てくれた
榊さ

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『蛍火の社へ』をご存知ですか?

『蛍火の社へ』をご存知ですか?

『夏目友人帳』の作者の緑川ゆき先生の描かれた
短編集です。

四つの作品が収録されています。

そのうちの二つは表題作の『蛍火の社へ』と、その特別編です。
この『蛍火の社へ』は2011年に
アニメ『夏目友人帳』のスタッフさんたちで映像化もされています。

夏休みに、おじいちゃんの家に遊びに来ていた蛍は、
山神様の森に迷い込んでしまいます。

途方にくれている蛍を助けてくれたのは、
人に触られると消

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『ゴーグル』をご存知ですか?

『ゴーグル』をご存知ですか?

『ゴーグル』は、
豊田徹也先生の短編集です。

帯に書かれているのですが、

『珠玉もそうじゃないのも
とにかく描いたものあるだけ収録した』

という、まとまりはあんまりない短編集、、、

というか、小話集です。

『スライダー』
『ミスター・ボージャングル』
『ゴーグル』
『古書月の屋買取行』
『海を見に行く』
『とんかつ』

の六編が入っています。
表題作の『ゴーグル』の
前日譚にあたる『海を

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『檻の中のソリスト』をご存知ですか?

『檻の中のソリスト』をご存知ですか?

ジャンプコミックは、
本棚を圧迫する可能性が高く、
そして引き延ばしがあるときの悲しさをおもって
なかなか手が出なくなってきた34歳です。

それでも我慢できず読み始めてしまうものもやっぱりありまして。
それがすごく良かったときの喜び!!

今回の森屋シロ先生の『檻の中のソリスト』は
そんな作品でした。

ある国には、
犯罪者を押し込んでいる監獄があり、
そこでは犯罪者同士でコミュニティーを築き、

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『ミセス・マーメイド』をご存知ですか?

『ミセス・マーメイド』をご存知ですか?

私の中学生生活の購読雑誌は『花とゆめ』でした。

少女雑誌としては、
ちょっと変わった立ち位置の雑誌だった『花とゆめ』。

何故か私のいた田舎の中学では
ほとんどの少女はこの雑誌を嗜んでいました。

妖怪とか、
精霊とか、
吸血鬼とか、
ちょっと不思議な生き物が絡んでくるお話が多かった『花とゆめ』。

そういうものが近く感じられる場所がらもあったんでしょうか、、、

私がそこで出会って、
今も追い

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