「世界は回ってる」(詩)
世界は回っている
時々 その順番はめちゃくちゃに見えるかもしれない
この言葉の何ひとつも 取り消すことができないように
誰の耳もなかったと たかを括っていても
何かの どこかの その先っちょを突いている
もしくは 点けたのだ
そこを種火に ちりちりとオレンジは広がっていく
けして 取り消すことができないことと同じで
口にしたことが 無に沈みこむこともない
誰の心にも届かなかったと 項垂れていても
目に見えない類の透明に忍んで それは進む
世界はどこからでも 回し始めることができる
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