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病気になったとき、理不尽な状況にならないための考え方




テレサ母さんと可愛いこいぬたちが教えてくれる、病気になった時に理不尽な状況にならないための考え方です。

病院で理不尽な状況にあった

分からないことがたくさんあるけどなかなか聞けない

医療者の考えていることは分からない

こんなモヤモヤを、今回はテレサ母さんと可愛いこいぬが解消してくれます。

あなたが将来病院にかかり医療と触れる時、助けてくれる考えとなるでしょう。

まずはテレサ母さんとこいぬたちの関わりを見てみましょう。

たくさんの子どもを抱えるお母さんは、どんな風に子どもたちと接しているでしょうか?

テレサ母さんは4つの原則に従って
子どもたちを育てています。
そして子どもたちもその原則に従って
うごいています。



それは以下の4つです。


1.自立性
2.無危害
3.    善行
4.   平等


どうですか?文句を言いながらもみんな上手くいっていませんか?

これは倫理四原則といいます。

倫理とは
人として守り行うべき道。
善悪・正邪の判断において普遍的な規準となるもの。道徳。モラル。

日本看護協会


私たち医療者は、この原則に従い患者さんと接しています。
これを守ることで、患者さんの尊厳を守り危害を加えず、最善の方法に向かうことができます。

しかしこれは医療者だけではなく、患者さんも知っておく必要があります。

なぜならこの原則を知っておかないと

望んでいない結果になったり、医療者とトラブルになったり、理不尽な状況になるからです。

それはなぜか一つ一つ見ていきましょう!
1.自立性

まず私たち医療者は、患者さんが選べるものを全て提示します。
そして利益と不利益を伝えます。
その上で決めてもらう。
それが自立性の尊重です。

しかし自立性を尊重する事には問題があります。
相手が理解できるように伝えなければならないことです。
そのためには、病院にかかった際には分からないことがあれば聞きましょう。

医療者も分かるように伝えているつもりですが、相手が分かっているかどうかなんて100%わかりません!


だって、人間だもの。笑

あなたは家族のことが100%理解できますか?
理解されていると思いますか?

答えは、NOだと思います。

理解して欲しい人ほど、伝えなければ理解されない。悲しいことにこれは病院も同じです。

これは経験や知識、立場、考え方など多くの一人一人の違いが生みだすものです。

https://note.com/akko5719/n/n59af0dfefec3

※一人一人の見え方の違いについて、物語を書いているので興味があれば見てください⭐️



ここで我慢すると、医療者と意見の食い違いや不信感などが生まれ、こんなはずじゃなかったということになります。

医療はどちらかが一方的に決めるものではなく、お互いに意見を交換し合いともに考えていくことが主流です。

こいぬは、美味しそうなものに飛びつき本能に忠実です。

このように論理的に考えられない可能性がある場合は、その人が分かる言葉で伝え、繰り返し伝え支えていく必要がありそうですね。

2.無危害

これは、一般的には患者さんにとって害が少ないということを前提に治療が行われることを意味します。
例えば化学療法をする場合、それで命が助かる人もいれば落とす人もいます。
免疫力が低下している人に行なえば、より免疫が下がり感染症を引き起こすなど、害が生じることがあります。
治療をすればいいというものではありません。
医師はそこの判断を行います。

しかし私たちは、体のみならず心があり、家族や友人、そして仕事などの社会の一員です。
患者さんを医学的部分だけでなく生活者として包括的に考えて、害がないかを考えなくてはいけません。
そこの判断はとても難しいです。


また私たちは病気と診断されれば、気持ちが落ち込み、向き合いたくなくなります。
しかし、治療をすれば治るかもしれない!
それには、不安や恐怖など苦痛な思いをするかもしれない。
そんなとき、一歩踏み出す勇気や後押しをくれる、テレサ母さんのような医療者がいてくれたらみんなも勇気を出して頑張れるのではないでしょうか?

3.善行

これは無危害と対比して考えることが多いです。
相手にとって良いことをする。
これは当たり前のことですが、とても難しいことでもあります。

医療には良い点だけでなく、副作用や合併症といった悪い点 (リスク)が あり、患者さんにとってのベストは何か、天秤にかけることが必要です。 この天秤は患者さんの価値観に沿って行うことになります。 また患者さんにとって害であるか、利益であるかの判断は、そのときの治療にかかわっている医療者の感覚に多分に左右されてしまうので注意が必要です!

そのためみなさんは以下のことを伝えましょう。

自分は何を大切にして生きているのか
・自分の病気の理解度
・家族などの周りの支援状況
・経済面
・心配事


これらを、伝えることで病院はチームを組みあなたに必要な情報の提供や、その価値観に沿った治療やサポートをしてくれるでしょう。

どちらかのこいぬがお漏らししては不利益が生じます。全く害のない状況は少ないです。
害の少ない範囲でいいことをしましょう!(トイレは漏らさない範囲で譲りましょう)

4.平等

太ったこいぬも、小さいこいぬも平等に同じだけ分け与えます。
これは皆に平等に医療が行われる必要性がありますし、医療費についても言えることです。

どんな患者さんでもどの年齢でも、同じ医療を受ける権利があります。
しかし見方は人それぞれです。
立場や価値観により公正か不公平か、意見が分かれることを知っておかないと衝突の原因となります。


医療資源が不足した有事にはこの原則が非常に重要になりま す。

また日本は国民皆保険制度等で平等に医療が受けられる反面、高齢者の医療費は年代によっては若い世代の10倍近くになります。

高齢化社会がより加速すれば医療費の負担はより増え、私たちの支払う保険料の平等性はどうなるのでしょうか?

これは難しい問題ですが、考えていく必要がありそうですね。

私たちや家族の治療は、自分たち自信が決める時代です。
自己決定の尊重は、治療にかかわっている人全員が、 「患者さんの意思や価値観を尊重する」 という1つの目標に向かうために必要不可欠です!

それらを考えるためには、私たちに基本的な医療知識が必要です。


医療と触れる中で必要な考えを今後も提供していきます。
かわいいキャラクターとともに、知識を深めていきましょう!

宜しくお願いします★


参考HP

https://www.medsi.co.jp/download/b0ec7ae06bb2b29135a43d375e73ae940509e580.pdf

https://www.mhlw.go.jp/content/nenrei_r01.pdf


見てくださり、ありがとうございます♡これからもあなたが楽しく、健康的な人生を送れるよう、お手伝いができたらと思います! これからも面白い物語の提供や企画をする予定です!サポート貰えたら嬉しいです^_^