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映画日記『さかなのこ』

週一で映画館に足を運ぶ新習慣の第7弾。諸事情で2週間ほど行けませんでしたので、昔の2本立て、3本立ての映画上映を思い出し、今回は映画2作品をハシゴしようと思いましたが、最初に見た『さかなのこ』が思った以上に良かったので、余韻に浸りそのまま帰ることにしました。

のん(能年玲奈)さん主演で、さかなクンの自叙伝を沖田修一監督が、フィクションも交えながら実写映画化した『さかなのこ』。

魚が大好きな小学生の“ミー坊”。わが子が少々変わっていることを父親が心配する一方で、母親は彼を温かく見守り応援している。高校生になっても相変わらず魚に夢中なミー坊は、町の不良とも仲が良く、いつの間にか周囲の人々の中心にいるのだった。

以下、若干ネタバレがありますのでご注意ください。

大きく分けて4つの時代で構成。①小学校時代(原体験)②高校時代(不良たちとの出会い)③社会人時代(模索・苦悩)④才能開花期、となっています。脚本はよく練られている印象。

②でのんさんが登場したあたりから、一気にギアが上がり、不良たちとの出会いのシーンがいい。柳楽優弥さんと磯村勇斗さんが出ているので、『今日から俺は‼』もちょっと彷彿としますが、一種の茶番です。でもおかしくて、久しぶりに映画館で笑い声が漏れました。

岡山天音さんは相変わらず芸達者ですし、前原滉さん(朝ドラ『まんぷく』塩軍団)も一瞬わからないヤンキーぶり。ちょっと狩野英孝さんに似ている三河悠冴さんは、セリフはないのに表情だけで笑わせてもらいました。

のんさんといえば、朝ドラ『あまちゃん』の主人公だったわけですが、本作にはそのオマージュと思われるシーンが何度か登場。タイトル回収シーンなどは、『あまちゃん』でも印象深いあの人が‼

男性のさかなクンを女性ののんさんが演じても、違和感がないどころかハマリ役。のんさん以外にこの役を演じ切れた人はいなかったでしょうし、この作品自体が成立しなかったのでは?

さかなクン本人も出演していて、正直演技はあれですし、のんさんのある技も経験者からするとまだあれですが、そこは観客からすれば許容範囲。制作側から言えば、意図通りなのかな。

映画が終わり、さっそく病気療養中の古くからの友人にメッセージで感想を送りました。彼女もこの作品を見てくれたらいいなあと。また、noteで『さかなのこ』の記事を漁り、スキをつけまくり。誰かと話したい、共有したい映画でした。あー、楽しかった。

余談:鑑賞後にWikipediaで『さかなのこ』の出演者をチェックしていたら、朝倉あきさんの文字。推し女優の一人なのに、なぜに気がつかったのか。まあ、ちょっとしか出てなかったというのもあるのですが、この目は節穴か。



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