見出し画像

807 自分にとって、家の役割は?

こんにちは!
全日本ミニマリスト協会です。

【自分にとって、家の役割は?】

----------

人は不思議な生き物で、箱があれば何かを入れたくなります。
貯金箱ならばお金、タンスならば服、靴箱ならば靴、クリアケースならば小物たち、会社という箱があれば事業というものを入れたくなるのです。

その箱が大きければ大きいほどに、あれやこれやと入れるスペースが広くなるが故に、必要か不要かを考える前にぽいぽいと入れていくのです。

これがまた厄介で、『入れている感覚』さえもなく溜め込んでいきます。

----------

抜かりなく家も同じで、《家という箱》があります。
その家が大きければ大きいほどに物もたくさん多くなるのが一般的で、ある意味では自制していかなければ溜め込む場所となるだけなのです。

ここ数年でよく見かけるようになった、サブスクのトランクルームとかはその典型で、家に物を置きたくないかもしくは置けるスペースがないから、わざわざお金をかけてトランクルームを借り、【物を置くだけのために】お金を払うのです。

街中で見かけるトランクルームの多さに、一体どれだけの人が物に溢れた生活をしているのか想像するのは難くないでしょう。

ここで考えなければいけないのは、
【家とは、何のためなのか?】ということ。

僕にとって家とは、物の置き場所ではなくて、
自分や家族が雨風凌げてのんびりと生活できるスペースという認識です。

つまりは、物を置くための場所ではないのです。
もっと単純に考えると、物を置いているそのスペースにも家賃が発生しています。

子どもが手を離れて二人で生活するようになってよくあるパターンが、2階の部屋を何に使うか問題と、そもそま物が多い生活をしているから使っていない部屋は物置スペースになっている問題。

部屋を部屋として利用すれば最大価値はあるはずなのに、元々は部屋として存在していた場所がいつの間にか物置になってしまっているとしたら、そこに置かれる物たちはきっと今日明日に活躍する物ではないことが多いでしょう。

すぐに使う物は、そんな部屋で眠ることはしないはずです。
優先度が低いから、物置にしまわれてしまうのです。

----------

仮に3LDKに住んでいて、家賃が10万だとします。そのうちの2部屋が物に占拠されているとしたら、5万前後は毎月物を置くためだけに払っていると言っても過言ではありません。

しかも、その部屋はデッドスペースとなっているので、物が優先されて自分達がゆっくりのんびりできるスペースでもない。
つまり、何の生産性もない部屋となってしまっているのです。

そんな部屋の使い方よりかは、どこでもいつでもある程度綺麗に整っている部屋であり、気が向いたときにゴロンと大の字になってのんびりすることができる。

そんな部屋はたくさんいらないかもしれないけれど、物に埋もれているよりかははるかに良い形ではないでしょうか。
それであるならば、きっと心が落ち着くかもしれないし、整っている部屋を見たら、掃除をするやる気が湧くかもしれません。

物に埋もれていて使えない部屋よりかはマシでしょう。

----------

さらに考えを進めていくと、物に埋もれた部屋は風通しも悪く、日当たりも悪い。
人は歩かないし、そのうち何がどこにあるのかわからなくなる。
しかも何が大切で何が不要なのかさえもわからなくなる。

すると、いつどのタイミングで掃除や手放しをすれば良いのかがわからなくなるから、もうほったらかしになる。
掃除をしなくなり誰も近寄らなくなるからホコリかぶってくる。

物としての価値も無くなってきて、誰がどれを所有していたのかわからなくなる。

ただ物を置いているだけで、これらの課題は時と共に露呈してきます。
もしかしたら、所有者が亡くなったあとに誰かが時間と労力をかけてひとつずつ処分しなければならないかもしれません。

この労力、想像しただけでも愕然とします。

自分にとって、もしくは家族にとって、家はどんな存在でどんな役割でしょうか?
僕の家は賃貸ですが、物を置く場所ではありません。
溜め込む場所でもなく、家族が心安らげる場所であること。
そうなるためには物が溢れていることなく、ある程度の整理整頓が行き届き、掃除もしっかりとなされ、自分達がゆったりできるスペースがあり、子どもたちが遊べるスペース、もしくは将来的に勉強できる環境があることが大事です。

元消防士の僕からしたら、家の中は愚か、家の外まで敷地内ギリギリまで物が溜め込んであるいわばゴミ屋敷は、火災リスクは高いし犯罪リスクも高い。
健康被害もあるし、そういう人に限って近隣住民も厄介ごとになっているケースが多々あります。

物の所有で、ある程度の人が知れる。

この事実は間違いないでしょう。

----------

誰もが最初に住み始めた時の気持ちよさを知っているはず。
どうしても初心を忘れてしまう人間ではありますが、賃貸ならば物が入っていない内覧の時の感動、戸建てならば鍵を受け取ったばかりのあの清々しいほどに広いスペースと感じたあの空間。

それらを忘れずに、自分にとって家がどんな役割で何の意味があるのかを忘れないでいたら、物と向き合うことができるかもしれません。

家とは、いったい何でしょうか?
家とは、どんな場所でしょうか?

少しでもチクッと心を痛めたら、思い当たる節がある証拠かもしれません。
それに僕は気付くことができませんが、答え合わせは自分の中にだけあります。

もし少しだけ自分の理想の家と違うならば、現状を変える必要がどこかにあるかもしれません。

その課題は住んでいる自分にしかわからないのです。

家では、どんな生活がしたいですか??

----------

累計で25万ページ以上読まれているミニマリストの書籍をKindleで出版しています。

https://amzn.asia/d/i17pJng

公式LINEのご登録、よろしくお願いします!

この記事が参加している募集

自己紹介

習慣にしていること

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?