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「外から視点」をあえてつくる。自分の"本当の顔"を見られないのは唯一自分だから。

「人の話を聞いてアウトプットできる人は、自分発信が苦手なもんですよ」

セッションを受けてくださり、時々雑談をする山田太郎さんの、何気ない一言だったけど、思わず納得。

私は自己紹介や自己アピールがとにかく苦手で、SNSで軽やかに自己発信することも好きではないし億劫。
自分以外の人やコトやモノなら、その魅力を伝えることは散々やってきたのに。職業病の「受け姿勢」が身に沁みつきすぎたのかもしれない。

自己否定まではしていないけれど、
「上には上がいる」とか「自分で言うのはおこがましい、カッコ悪い」
とか、良くも悪くもバイアスがかかってしまい、自分自身のことを発信することに抵抗感や躊躇がある。
そのせいで、ナゾの怪しい人になってしまう。

そもそも。それ以前に。
私に限らず、自分のこと(特に良いところ)は、他者に言われてホンモノだと思っているところがある。
そのほうが信ぴょう性がある。

自分の良さは自分ではわからない

どうしても自己視点だけでは狭くなるし、思い込みも妨げになる。
一歩間違えれば、独りよがりだし、弱みを過剰に意識してしまったり。

日本の良さを海外から来た外国人が見つけてくれるように。
自分で「当たり前」になりすぎているところは「魅力として」気づけないもの。
「当たり前」は無自覚だから、いくら自問自答しても、出てこない。

「外から視点」を物理的につくる

自分の妙なバイアスをかけずに、フラットな「外から視点」="海外から来た外国人"的な視点を物理的につくると、セルフブランディングにつながる。

"海外から来た外国人"の意味は、自分を知りすぎていない、でも関心を寄せてくれている、程よいスタンスの他者。
「物理的に」というのは、自分の中の仮想ではなく「実際の人」

自己理解を深める方法は様々ある中で、「外から視点」を使って自らを言語化する、という「インタビュー手法」は有効だと私自身感じている。

なぜインタビュー?
ポイントは「問い」として「訊ねてもらう」。
「他者からの問い」はまさに、物理的に「客観視点」をつくれる手段。

自分が話したいことを話すだけでは、自分視点でしかなく、スッキリするかもしれないけれど、意外性ある深掘りにはなりにくい。
やっぱり「想定しない角度からの問い」こそが、自分を再発見する入口になることは、これまでの生業から確信している。

それだけに。
私自身がインタビューされる側になってみたい。

「問われる」ことで自分の等身大を再確認

そんな私をインタビューしてくれる奇特な人が現れた。
インタビューライターの尾崎ゆきさんみつはらまりこさん

お二人は、私が構築している事業に興味を持ち、携わってくれている仲間。
とはいえ、まだ知り合って数か月、私の経歴も詳しくは知らない、という絶妙な状態の距離感で「私を暴く」インタビューをしてもらっている。

スペースにて週イチくらいでやってます

あまりに自分発信に疎すぎる私を見かねた、暴き+発信の一挙両得作戦。
お二人の後押しと勢いを借りて、私のつまらないバイアスを外したい。

初回の質問テーマは、(音声はこちら)
・銀行勤務からどうして著名人を手掛ける仕事に就いたのか
・どうして「ライター」と名乗らないのか

彼女たちの「質問」は、イコール、私への興味ポイント。
訊き手側にとっては知りたい興味、と同時に、私にとっては、他者から見た客観的な自分の特徴ポイントとして参考になる。

確かに。やはり。さすが核心を突いた着眼点。
と思いながら質問に答えていくうちに、私の仕事史の「ルーツ」が見えてきた。

「がんばってきた人だからこその本質的魅力を見つけ直すリブランディング」、いわゆるセカンドキャリアサポートへの着眼や課題の視点は、実は20代半ばにしてその芽が生まれていた。
エンタメ界の第一線で活躍していた人たちが、輝きを極めた「その次」「その先」に、培った資本をどう活かしてクリエイトしていくか、当時、その苦悩や厳しさを目の当たりにした学びが種になっている。

「職業名」だけでは見えない、その裏の「思い」や「学び」の変遷。
記憶にしまうのではなく、あえて「言葉で説明」することで、自分の「特異や本質」を再確認させてもらえた。

自分では「当たり前」「前提」になっているところが、必ずしも当たり前ではなかったり、むしろ疑問になっている、そんなポイントもわかる。

他者からの「問い」が「もったいない」を発掘

一人で悶々と悩むより、他者から素朴な質問をしてもらいながら言葉にしていくほうが楽しく、意外な展開ができる。

それは「外から視点」による「問い」が、自分では見えない「当たり前」や「無自覚」に光を当てるから。
「海外から来た外国人」の役割を果たしてくれる。

えてして、そこに本来の魅力や「もったいない」が隠れていることが多く、
それに気づくことが、自己肯定や深い自己理解につながり、新たな自分の側面を発見しやすい。

インタビューはそんな効果がある。
私のセッションの狙いもここにある。

私自身も「外から視点」を物理的につくって、ナゾの怪しい人解消へ!

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