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受け継がれる工芸。


今日からはじまった、KOUGEI NOW 2019 DIALOGUE「親密な工芸」。ご近所さんが出展していることもあり、ひと足お先におじゃましてきました。

“京都では、伝統的な手仕事を今に伝える職人と、その周辺にある文化が日常の中に息づくことで、独自の美意識や感性が生まれ、デザインやアートなど、領域を超えた新たな作り手たちのものづくりへと育まれています。

KOUGEI NOWはそんな京都を拠点に、「工芸を“未来志向”のものづくりへ」というキーワードのもと、手しごとを中心としたものづくりの新しい在り方を探っていくためのプロジェクトです。”

ホテルカンラ京都を舞台に、様々なスタイルの伝統をまとった作り手の方々が日本全国から集まり、各お部屋で展示・販売をしています。

sobi http://s-o-b-i.com/

SHIROUMA http://www.shirouma.info/

saigetsu https://saigetsu.shopinfo.jp/

saigetsu https://saigetsu.shopinfo.jp/

Morphosphere http://manabesachi.com/top.html

霧の朝 https://www.instagram.com/kirinoasa/

これらは、ホテルカンラ京都の1〜5Fで展示されているごく一部。どのお部屋も見応えたっぷりで、夕方からでは時間が全然足りませんでした・・。

展示されているプロダクトは購入することもできます。わたしは最後におじゃました、「霧の朝」さんで黒豆茶を買って帰りました。最近は「霧」ということばにとても敏感です(笑)。


16:30〜のTALK EVENTに参加してきたので、少しメモ書き程度に。

日本各地の手仕事・地場産業を様々なシーンへ届けて来られたお二人から、ものづくりへのまなざしや、その伝え方についてお伺いします。

ゲスト:
福田春美(ブランディングディレクター)×鈴木修司(BEAMS JAPANバイヤー)
聞き手:藤井昌弘・北澤みずき(DIALOGUEキュレーター)

福田さんが冒頭でおっしゃった、「工芸がちゃんと親密で人々の暮らしに馴染んでいれば、受け継がれていく」というのは、まさにその通りだなと感じました。残ってきたものは使われてきたものだろうし、きちんと理由がある。

人口が増えたことにより、大量生産の時代に離れてしまった「日々の道具」や「日用品としての工芸」たちとの距離を、再び近づけようとしている最中なんだと思う。

それをファッショナブルに昇華しているのが、BEAMS JAPAN。鈴木さんがファッションの業界で培ってきた感覚があるからこそ、あらたにできる「ものづくり」だなと思いました。しめ縄をアクセサリーとして身につける提案は、この時代だからこそできる「民藝」なのかもしれません。

でも、ただただ伝統っぽいものとか工芸っぽいもの、想いがあるものだったらいいというわけではなくて、そこに【土地と紐づいた文化的な背景があるかどうか】が、BEAMS JAPANのセレクト基準だとお話は続きます。

最後に、東京から1年ほど前に移住された方が、【東京では『工芸』は『アート』として捉えられることがあるけれど、京都に来てからは『工芸』はどこまでも『工芸』だと感じる】とおっしゃっていたのが印象的でした。

それだけ、暮らしの一部に『工芸』がある土地ということなのかな。

・生活者にとって「切実」なものは売れる
・ストーリーや記事化など見せ方も大事
・「伝統」の2割はパンクなものをやってきた
・作り手としてどんな規模でどうしていきたいか、
 それに寄り添えるブランディング
・バイヤーは経験、ひと目見たときに比較対象できる引き出しをもつ
・とにかく現場を訪れる

もっといろんなキーワードが飛び交っていましたが、なかなかあたまが追いつかず・・。ひとまずメモ書き程度に残しておこうと思います。


KOUGEI NOW 2019 DIALOGUE「親密な工芸」は、3.8(sat)までやっているので、「工芸」と「アート」の交わりを考えてみたい方、お近くの方はぜひぜひ訪れてみてください!


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