LOVE:R

ぜんぶわかってたよ、君のことくらい。透き通っていくあなたの影が思い出に似ていると思った。神様の定義について考えている時、私とあなたは同じ生き物になったような気がしていた。だからひとは信仰をするんだ、同じ光に殺されるために。ぜんぶわかってたよね、僕のことくらい。あなたは私の好きな映画を音楽を小説を漫画をダウンロードしようとしなかった、拒まれていた私の熱は私の指先からさらさらと腐った砂のようにこぼれ落ちて歪な城を作っていた。統合失調症の天使が立てるステージは一体何色?パンツを見せるように簡単に君の思想を見せてよ。代わり映えのしない明日などないのと一緒だ。幼さを殺した対価としての虚しさをどう処理すればいいのかわからなくて2chにカキコミをしたら殺人犯扱いされて警察が怖い、生きることって冤罪を何個も重ねていくみたいだ。あなたを忘れたら新しい恋ができますか、忘れることって殺すことだと思いませんか、あなたとのキスの味を忘れて私はまた無駄な交わりを続けていくのかと思うと気が変になりそうで。春は出会いの季節っつったって私はもう学生ではないし。君の黒髪に首を絞められる夢を見て、朝。べったりと背中にはりつく汗が気持ち悪くてパジャマを燃やした。私だけがまだあの夢から醒められていないことがとても心残りです。あなたはもうそこにいないから電話に出てくれないのは当たり前、重なる不在着信の量が私からの「たすけて」だと知って。つまんないんだよぜんぶ、東京ほど空っぽな街ってなかったね。あなたが教えてくれた曲を聞くたびに、聞いちゃいけないものを聞いている気分になる。好きな歌って、その人の道だから、大好きな人の大好きな道を見れている気がして、夏の終わり。八景島シーパラダイスいこうねって約束したじゃん、ばかやろぉ。

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