「人と違う生き方はそれなりにしんどいぞ。」月島雫のお父さんより
※「耳をすませば」の内容のネタバレがあります。
観たことなくて知りたくない方はご注意ください。
海外版のNetflixではジブリ作品が見れる。
こちらのテレビでは、映画はアクションやSF、コメディが多いのだが、あまり私の好みではない。
懐かしさを感じる映画が観たいな、そしたらやっぱりジブリ一択だ。
爽やかで純粋な気持ちになりたくて、「耳をすませば」を選んだ。
ああ、これこれ
心地よさで一気に見終わった。
やっぱりいいなジブリは。
何より、小さい頃に見た時と今じゃ感じ方が全く違う。あんなに抽象的に感じていたメッセージが、ズシンと突き刺さる。
それぞれのシーン、セリフ、表情、昔とは見方が全然違って、全てが新鮮に感じられる。
っていうか、雫ってまだ中学生だったっけ。
自分が中学生の頃。。受験勉強したり、その後は大学で勉強と遊びに全力を注いだり、バイトしたり、社会人になったら、無職になったり、ニートしたり、今は旅に出てるし、色々経験したなあ。
ストーリーそのものもそうだけど、
もっとキャラクターひとつひとつの役割や、セリフや、主人公との関係性に思考がいくようになった。
今回はなぜか、雫のお父さんに意識が向いていた。
奔放で感情的に話すお母さんとお姉ちゃんと違って、いつも同じトーンで、訛りからか、いい感じの不自然さを感じる不思議なキャラクター
あまり干渉しすぎず、でもきちんといい感じの距離感でコミュニケーションをとっている、割と模範的な「パパ」だと思う。
その中でも、
「人と違う生き方はそれなりにしんどいぞ。」
という、いつもと変わらず淡々と諭すお父さんの言葉にビビッときた。
確かにしんどい、「普通の人生」から外れた?そもそもそれを望んでいない私には、とても刺さった。
聖司はバイオリン職人、しかもこの歳でイタリアに修行行くことを決めて両親まで説得、
雫は物語を書く人、
どちらもアーティスティックな生き方だけど、確かにその人生はすでに違う軌道に乗っている。
周りがこれから受験をしたり、大学に進んだり、そこから進路を選んでいくであろうという中で、
すでにやりたいことを定め、運命の相手まで見つけ、
プロポーズまでしている。
↑凄すぎる。同年代の中で色々とはるか先を行っている。
しかも10代前半で自分の夢を見つけてそこに踏み出し始めてるって、ほんとに。。
年齢は関係ないけど、私がその年の時は部活と勉強で精一杯だったよ、とても尊敬する。
すごくカッコ良いけど、とてもリスキーでもある。
想像するだけでも、計り知れない不安がたくさんあるだろう。
この年で夢を追う。人生を共に行く相手も決めている。
物理的な距離も遥か遠い。
ましてや聖司は職人の道、自分の人生以前に、一人前になるために捧げるもの、犠牲にするものも多いだろう。
しかしまだ自分の夢も、どうなるかわからない。
とにかくやってみるしかない。
本当にかっこいい。カッコ良すぎる。
でも、人と違う道を進むというのはそういうこと。
それくらいの思い切りがないと、
たとえ好きなことでも、好きなことだからこそ、そこに注ぐ努力は並大抵のものではない。
好きだからこそ、とても辛い時がある。
人と違う道だからこそ、とてつもない孤独を感じたり、
折れそうになっても、自分で自分を奮い立たせるしかない。
自分が選んだ道だから。
誰のせいにもできないし、自分を責めたところで何も始まらない。
次に進むしかない。
本当の強さが試されると思う。
生きていく上で、しんどいことはつきものだと思う。
どっちに進んでも、辛いことはある。でも楽しいことや嬉しいこともある。
だったら、やっぱり自分が決めた道を進みたい。
辛くとも先が見えなくても、自分の意思がいつも先を照らしてくれると思う。
自分が選んだ道で、失敗したり、転んだり、辛い思いをしたり、楽しんだり、がむしゃらに努力したり、
自分の足で道を切り拓いていくと、初めて生きた心地がする。
それが生きていくということだと思う。
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