見出し画像

パフェフンフン33秒

本文

札幌支社における、飲み会の〆はパフェと決まっていた。
今回の〆パフェに選んだ店は、不思議な雰囲気且つ斬新な味わい方をする店だ。

予約が難しいとされていたが、幸いにも団体予約ができたのだ。

その店の名は「4分33秒」。

貸し切りにしてくださった。
なんというご厚意か。



話題のパフェとは、消費期限が4分33秒だから、らしい。
あくまでも噂に過ぎないが。

兎にも角にも、早く食べきったほうがいいものであることに間違いない。


「お待たせしました。パフェ**33秒です」

ん?
**の部分が聞き取れなかったぞ?

この**が「4分」に聞こえていたからなのか?

店員に聞こうとするが、すでに調理スペースに戻ってしまった。
同僚たちはパフェを楽しんでいる。

「豊平さーん!早くしないと腐っちゃいますよー!」

同僚の呼ぶ声が聞こえた。

腐る?
どういう意味だろうか。


「清田さん、それってどういうこと?」
「パフェの消費期限もだけど、4分33秒を過ぎると食べたらゾンビになっちゃうんです♪」



これがパフェ4分33秒の真意。
白石がいなくなったのもこれのせいだったのかもしれない。

参加企画

この記事が参加している募集

眠れない夜に

クリエーターとして活動していくために、よりよい機材などが必要でございますわ。 ぜひご支援の程、お願い申し上げますわ。