四ツ葉荘 第5話 1人で窓の外を見ながら
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本編
断章
こちらをお読みになると少々はお分かりになるかと思いますわ。
本文
祈さんが心を開いている相手は、祈さんの声が聞こえる。
その話を海さんから聞いて、少々身構えてしまった。
自己紹介の時に彼女の声が聞こえたのは、海さん曰く、自らの声で最低限の情報は教えておく必要があったから、らしい。
それにしても、ここに来てからの違和感は何だろう。
祈さんは、何かを知っている。そんな目つきをしていた気がする。
初日に会った信濃さんもどこかで会ったような…………………
だめだ。思い出せない。
私は窓の外を見てみた。
何の変哲もない高原の風景だ。
何かが足りない。
何だろう。
このとき物思いにふけっていた私は、気配に気づかなかった。
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