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お腹の中からノックしたひと

結局きょうも、
いろんなことをしていた。

全く違う分野でがんばる3人のお手伝い。


資料をつくり、印刷物を注文したり
より良い発信のために打ち合わせに参加したり。

もちろんお昼寝や散歩も挟みながらね。
普段は時間の無駄だと絶対に見たくない
スキャンダルの記者会見なんかも見てたくらい
のんびり時間も過ごしたが、
きょうも、24時間はあっという間だった。


ゆっくりミシンをして
読みためた小説を読んで
自由なエッセイを書いて
赤ちゃんのこと調べまくって…

望んでいたこんな産休は
結局やってこなかった気がする。


でも、いま、
想定外なほど幸せな気持ちで
予定日を迎える私がいる。


いかなる時も
大きな大きな懐で、
物理的にもっと大きな私の体に吹っ飛ばされつつ
包み、受け止めてくれたとんちゃんなくして
あり得なかったことは、無論。

ひとのために頭を使う時間が絶えなかったからこそ、
きっと、心身豊かな妊婦さんでいられたのだと思う。


必要とされることがどんなに幸せであるか、
必要とされるひとになることがどれだけタフか、
母になる前に学ばせてもらった。


所属しているある組織でご一緒している方々は
立て続けにこんな言葉を送ってきた。

たくさんのお孫さんに囲まれて生きるお姉さまから。

ひととしての、母親としての大先輩から
分けていただく言葉。感動もひとしおだ。

赤ちゃんが天才であることを知ったときから
私はこども、そして胎児への尊敬が芽生えた。

以来使ってきた「お腹のひと」という表現を
汲み取ってくれている優しさも嬉しかった(笑)


豊富なキャリアを積まれたマダム。40歳ほど年上のお姉さん。


妊婦さん。
前職でたくさんお会いしてきた妊婦さん。
中でも、とっても憧れる1人がいた。Rさん。

お腹のひとと一緒に
周りのひとに無限のポジティブな影響を与える
素晴らしい女性に映った。

仕事ぶりは超絶ハキハキ。
でも、きついときは素直にきついと伝えるし
楽しませる時はいっそう全力。


憧れそう!なんて思いかけた時
「ひとそれぞれやから体調も仕事の量も色々。
一番はお腹の我が子と10ヶ月大事に過ごすことやね〜」
と彼女は話した。
あっ、そうなんだ、目指すものでもないか。そう思った。


幸い、動きまくることができて
こんなふうに思ってもらえていたと知って、
お腹のひとよ、ありがとう〜〜〜〜と
まぁるいお腹を抱き寄せてしまった。


そんなこんなで、予定日前日。
本当に楽しみで楽しみで眠れない。
眠ろうとしたら、
お腹のひとの顔はどんなんやろう?
うるさいかな?おとなしいかな?
足ぐせ悪いかな?ガニ股かな?
とか色々考えてしまって結局目が覚めてしまう。


はぁ、いい加減寝ないと気張れない!
と思ってスピーカーを流して
早く会いたいなー、でも妊婦さんもいいなー
でも早くぎゅーってしたいなー
なんて思いながらぼーっとしていたら、



「コンコン」



隣でなんかしてたとんたは、
「スピーカーの音?」


違うのよ。



私は向こうから響いてくる乾いた音が
間違いなくお腹から鳴ったのがわかった。



「そっちへ行ってもいい?」


そんなメッセージなのかしら!

毎日、いろんなお話を聞いてくれては、
ボン!と喝を入れたり
ドゥルン!と一緒に笑ったり
もうやめなさい!と叱ったり
しっかり応えてくれたお腹のあなた。

最高な胎児だよ。本当にありがとう。

明日はどうぞ!
ワクワクしてこの世界においでくださいな♡


潰れるほどあなたを早く抱きしめたいくらい
の愛を込めて。


ノックの思い出。



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