許斐 ゆり子
斯くして私は“平日の”夜の街にデビューすることにした。 同じような立場の人(結婚出産後、専業主婦を経験した人)にとっては“復帰”という言葉のほうがしっくり来る人…
その後の家の様子はというと、夫は、食事のほとんどを外で食べてくるようになり、その連絡をするしないも日ごろのいさかいの種だったこと、時間があるとふらりと散歩に出て…
専業主婦の母に父、兄と私の4人の核家族の元に生まれ、特に波風もなく成長し大学へ進学。卒業後実家に戻り、数年働くも実家暮らしに疲れ、そろそろ家をでるかとなったとき…
2019年9月27日 14:45
斯くして私は“平日の”夜の街にデビューすることにした。同じような立場の人(結婚出産後、専業主婦を経験した人)にとっては“復帰”という言葉のほうがしっくり来る人も多いと思う。しかし私の場合、もともと地方在住かつ自宅遠距離通勤で、テレビドラマでありがちな仕事帰りに一杯や、こじゃれたデートとは無縁の会社員生活のまま20代半ばで結婚したこともあり、文字通り40歳を過ぎての夜遊びデビューだった。その
2019年8月7日 22:56
その後の家の様子はというと、夫は、食事のほとんどを外で食べてくるようになり、その連絡をするしないも日ごろのいさかいの種だったこと、時間があるとふらりと散歩に出てしまう人だったこともあり、なんとなく家での役割分担も落ち着いた頃には、円満に、いわゆる家庭内別居のような形となった。副産物ではあるが、相手のスケジュールに振り回されないという大幅な家事の減少は、私の毎日を日常のわずらわしさから解放し、物理的
2019年8月4日 15:56
専業主婦の母に父、兄と私の4人の核家族の元に生まれ、特に波風もなく成長し大学へ進学。卒業後実家に戻り、数年働くも実家暮らしに疲れ、そろそろ家をでるかとなったとき、当時の彼とじゃあ結婚するかとなった。結婚適齢期がクリスマスケーキの販売に例えられた時代、まさに売り時の24歳だった。その後、数年もたたないうちにおあつらえのようにセックスレスになるもホルモンの影響か、日々に退屈しはじめたのか、要らないと思