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ゼロで死ね。 DIE WITH ZERO 人生が豊かになりすぎる究極のルール

金持ちほど常に金の心配をしているなんて皮肉な言葉がありますが、確かにお金を持てば持つほど、暮らしぶりが良くなるほどそれを失うのが怖くなるという意味で言い得て妙なのかもしれません。

そうなると老後の生活に向けてそれなりのお金は残したい。でも今欲しいものや経験したいことも山ほどある(大概そういうものにはお金が掛かる)。そんな矛盾に悩んだことのある方は是非とも「DIE WITH ZERO 人生が豊かになりすぎる究極のルール(https://amzn.to/3chgliZ)」を読んでみて欲しい。(僕もその一人だった)

世の中にはいかにお金を効率良く増やすか、賢く貯めるか、という本については山ほどあるけれど、全部使い切ってから死んで下さいと指南する本には初めて出会った。

お金はモノや経験など何かに換えて初めて価値になる。そして、人生とはどれだけお金を残したかではなく、様々な経験(思い出と言ってもいいかもしれない)の総和である。

もちろんお金の掛からない経験も山程あるけれど、大体はお金を払った方が素晴らしい経験を得られることが多い。

ただし、老後は旅行三昧と計画していたとして、お金と時間はあっても体力や気力が追いつかないかもしれない。そう、人生において経験できることは歳(それに伴う体力や気力)によって変わる。

僕も学生時代海外旅行に興味はあったけれど、どうせなら豪勢に遊びたいから社会人になってお金をしっかり貯めてから楽しもうと考えていた。

ただ、本書の例えにもあるけれど、よく考えたら安いホステルを回るバックパッカー旅行なんて20代のうちにしか経験できない。だからあの時お金を借りてでも実行していれば良かったと後悔している。

この本をまさにこれから老後の生活を迎える両親に紹介したところ、早速父が以前から気になっていた腕時計を奮発して買っていた。

それなりに値段はしたようだけれど、その分満足度はとても高そうで、家にいるときも四六時中腕に着けているらしいので、1秒でも長くお気に入りの時計と一緒に過ごせるのは良いことだと思った。

もちろん今の生活が、そして老後も破綻しそうなレベルでお金を使ってもよいというわけではない。そこはもちろん本書でもどうバランスを取るかが具体的な手段と共にまとめられているので是非とも手に取ってみて欲しい。

この内容が少しでも何かの役に立てばとても嬉しい。


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