テーマ

特化してます。ガラス全般の話もいくらか出てきますが、グラスファイバーは別物と思った方がよさそうです。

実用性

知識として。スマホ、バスタブ、ヘルメット、スタジアムの屋根、航空機、道路などなど、様々なところにグラスファイバーが使われています。表立って活躍するというよりも、縁の下の力持ちですね。

薄い・軽い・硬いというイメージしやすい特徴に加えて、電気を通さない性質が通信の高速化にも貢献しているのは知らなかったです。

ストーリー

夏休みの自由研究テーマに悩んでいたら、スマホの画面から「グラスファイバーの世界」にワープします。そのあとは、歴史、特性、使われ方、作り方、将来、と学んでいく王道な展開です。

学研まんがとしてはベタな自由研究・調べ学習系ですが、ストーリーの薄っぺらさが気になりました。テーマよりもストーリーやキャラクターが目立っていた「おにぎりのひみつ」とは対照的です。このあたりのバランスは難しいですね…

ファンタジー

金髪(一部紫)に緑シャツ・白衣が眩しいドクトルGFが案内役。インテリマッドな見た目とキレのあるポーズが、なんかポケモンのジムリーダーっぽい。その正体について、最後にオチはあるものの、唐突すぎて「でっていう」感が否めなかったです。

能力は多彩。細かい説明はスルーで、主人公からも「細かくつっこんでたらきりがない」と言われてます。

• 身体を小さくして科学実験

• 街中でグラスファイバーが使われているところを光らせる

• 空を飛ぶ・飛ばせる

• 屋根を無傷で突き抜ける

• 時間・空間ワープ

• 紅茶を淹れる（魔法で淹れたと言及があったので…）

• 工場見学の手配

一行知識

誘電性の低いグラスファイバー(NEガラス)が開発され、スマホやスパコンのプリント配電基盤に使われて性能向上に貢献している。

日東紡の創立100周年を記念して刊行されたとのことです。

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