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いまどき春闘事情~むかし労使交渉、いま取引先との価格転嫁交渉

いまどき春闘事情~むかし労使交渉、いま取引先との価格転嫁交渉

 大企業の大幅な賃上げで終えた大企業の春季労使交渉でした。次は中小企業の動向に注目が集まっています。もう一つの春闘。大企業とその取引先企業との価格転嫁交渉です。資材価格や燃料コスト上昇分に加えて、労務費まで取引価格に上乗せできるかによって、中小企業の賃上げ原資につながるからです。
 春闘渦中の2024年2月27日、名古屋市中村区のホールで愛知県や国の出先機関、経済団体による「取引適正化・価格転嫁フ

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新型コロナの「戦中と戦後」(3)~4年間の新聞切り抜き記事に見えたもの

新型コロナの「戦中と戦後」(3)~4年間の新聞切り抜き記事に見えたもの

 新聞の切り抜きのなかから、農政の記事の棚卸をしながら新型コロナウイルスの「戦中と戦後」をまとめた3回目です。
■2023年はコロナ5類も花粉症猛威
 コロナ並みに国民経済を停滞させているのが国民病といわれる花粉症です。23年1月15日の日本農業新聞社説には「過去10年で最多、対策を」と促しています。
 すでに林野庁は花粉の少ない苗木の開発や広葉樹への植え替えを進めていると記事にありました。203

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セントレア利用促進キャンペーン共同記者会見~リニア2027年開業断念の日

セントレア利用促進キャンペーン共同記者会見~リニア2027年開業断念の日

 愛知県知多半島沖にある中部国際空港。愛称・セントレアの利用拡大による国際線拡充を目指して、新たなキャンペーンが始まりました。
■キックオフ

 国土交通省中部運輸局、名古屋商工会議所、中部経済連合会、中部国際空港株式会社(セントレア)の4者は3月29日、名古屋市中区三の丸の名古屋合同庁舎第1号館会議室で共同記者会見を開き、セントレア利用促進キャンペーンの開始を宣言しました。
 新規キャンペーンは

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能登半島地震と中部経済界の動き~求められる現場力と人・地域の底力

能登半島地震と中部経済界の動き~求められる現場力と人・地域の底力

 2024年は、元日に能登半島地震が起こる中で迎えました。被災地関係者の皆様にお見舞い申し上げます。
 日本農業新聞の元日号に、国内初の世界農業遺産に認定された石川県の「能登の里山里海」の特集が掲載されています。なかでも27年前から取り組む農家民宿群「春蘭の里」には、国内外から年間約1万2000人が訪れることを知りました。現在は被災地の珠洲市、輪島市、穴水町、能登町で60軒以上になっています。
 

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さわやかウォーキング4月から6月~信濃路の11コースにワクワク

さわやかウォーキング4月から6月~信濃路の11コースにワクワク

 JR東海のさわやかウォーキング(2022年4月~6月)がスタートしました。参加無料、予約不要、駅スタートで親しまれているイベントです。東海、関西エリアの数あるコースの中から、信濃路を歩くコースをピックアップしました。「3密」を避けながら、信州の景色と味覚と人情を味わってみてはいががでしょうか。
 私がこれまでに参加した信濃路コースは、飯田市とその周辺地域で5回ほど、伊那市、諏訪市、松本市などです

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新聞の正月連載に見る2024年~読売新聞地域版から

新聞の正月連載に見る2024年~読売新聞地域版から

 激震で明けた2024年。前年から仕込みをしてきた新聞社の地域版企画には、まさかの災害を想定してたものはありませんが、2024年の日本列島を読み解くヒントが満載です。読売新聞の沖縄県を除く46都道府県の地域版をクリックしてみると・・・。

 ■地域色ある企画
 地域版ならではのテーマ選びは、他県の読者でも興味がわきます。
 青森版は、豪雪県で活躍する人々の紹介です。タイトルも「冬でもアツく」。元旦

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第65回中部財界人新春サロン~2024年の課題と見えてきたもの

第65回中部財界人新春サロン~2024年の課題と見えてきたもの

 初春に中部財界人が今年の課題や新事業を語る生放送番組「第65回中部財界人新春サロン」。今年もCBCテレビが名古屋市内のホテルから中継しました。
 番組案内には、「アフターコロナを生き抜く中部財界の『本気t』が見える1時間生放送!」とありました。(写真はCBCテレビ提供)
 ■出席者は8団体・企業のトップ
 出席者は五十音順で次のみなさん。
 J.フロントリテイリング 好本達也 社長
 中部経済連

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エリザベス女王工学賞の受賞報告~ネオジム磁石の佐川眞人・大同特殊鋼顧問

エリザベス女王工学賞の受賞報告~ネオジム磁石の佐川眞人・大同特殊鋼顧問

 2022年エリザベス女王工学賞を受賞した大同特殊鋼(本社・名古屋)顧問の佐川眞人さんが11月24日、愛知県の大村秀章知事を表敬訪問し、10月の授賞式の報告をしました。

 ■ネオジム磁石とは

 ネオジム磁石は、どのようなものでしょうか。佐川さんは知事に分かりやすく説明しています。
 「ネオジム鉄ボロン磁石といって、ネオジム磁石といわれています。ネオジムというのはレアアースのうちのひとつで、私が

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ノーベル賞発表は「出を待つ」心境~佐川眞人・大同特殊鋼顧問を取材して

ノーベル賞発表は「出を待つ」心境~佐川眞人・大同特殊鋼顧問を取材して

 毎年10月上旬はノーベル賞の発表が続きます。2023年の物理学賞は10月3日、化学賞は4日でした。中部地区にゆかりのある候補者の一人、名古屋に本社を置く大同特殊鋼の佐川眞人顧問の受賞に備えて待機しました。
 ■ネオジム磁石
 佐川さんは物理学賞と化学賞の候補と見られており、インターネット中継で受賞が決まれば、本人が記者会見に臨む段取りです。いわば、「出待ち」を静かに見守る感じでした。
 佐川さん

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