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はじめまして、『ArchiNator』と申します。 取得資格は、『一級建築士』『宅地建…

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はじめまして、『ArchiNator』と申します。 取得資格は、『一級建築士』『宅地建物取引士』です。 職業は、建築の『意匠設計』を行っております。 今までの経験を『note』にまとめて、私の『成功体験』を皆様と共有したいです。 是非、ご覧ください。

マガジン

  • 過去問研究【スパン調整】

    計画建物の スパン調整は、合格に必ず必要な能力ですが、このスパン調整を苦手とする受験生が多い気がします。 そこで、今回は過去問の標準解答例を参考に、どのようにスパンの調整を行っていけば良いのかを分析してみました。

  • エスキスを始める前の【基礎知識】

    一級建築士試験「設計製図の試験」のエスキスを時間内にまとめ上げるためには、まず知っておいた方が良い知識があります。 そこで、エスキスを行う前に知っておいて方が良い『基礎知識』をまとめました。 エスキスに『悩んでいる方』や『エスキスの精度を上げたい方』は、是非、読んでみてください。

  • 令和4年【エスキス手順を公開】

    令和4年 一級建築士試験「設計製図の試験」のエスキス手順を公開します。 エスキスに『悩んでいる方』や『エスキスの精度を上げたい方』は、是非、読んでみてください。

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固定された記事

合格範囲

合格範囲とはその年の合格者の設計・製図の能力を点数化した場合 どの程度の設計・製図の能力の受験生が一番多く合格しているのかを示した概念 合格範囲(スイートスポ…

ArchiNator
7か月前
5

構造【構造計算/脚部の取扱い】

脚部の取扱い設計用一次固有周期を 略算法 を用いない場合は以下の条件で精算を行う 初期剛性 ( コンクリート に ひび割れ がない状態)を用いる 基礎 や 基礎杭 に変形…

ArchiNator
20時間前

構造【その他/フェイスモーメント】

フェイスモーメントモデル化では部材と部材は 点 で接合しているが部材には 厚み があり、断面算定を行う場合は 端部 でのモーメントを用いる メモ◀◀◀ 前のnote 次の…

ArchiNator
1日前
2

構造【その他/モデル化】

モデル化建物の 動き や 強さ 等を そのままの形状 で解析すると膨大な計算量になる 複雑な形状 の建物を シンプルな形状 に変えること( 線材置換 )を モデル化 と呼ぶ …

ArchiNator
3日前
1

構造【その他/アスペクト比】

アスペクト比幅 に対する 高さ の比( 倒れやすさ )で 塔頂比 とも言う アスペクト比が大きい場合は基礎(又は地下の部分)の重量を 増やす 公式 $${アスペクト比=\frac{…

ArchiNator
3日前
1

構造【その他/協力幅】

協力幅RC造の建築物では 柱 、梁 、壁 、スラブ が一体であるため部材の一部がそれぞれ 協力 し合い 曲げ抵抗 する この部材に 協力 する幅を協力幅と呼ぶ メモ◀◀◀…

ArchiNator
4日前

構造【耐力壁/開口部の構造計算】

開口部の構造計算開口部の大きさが耐力壁の 0.4倍 の小さな開口なら耐力壁として扱え る 開口部があれば せん断剛性 が 低下 するので 低減率 を考慮 開口部があれば せ…

ArchiNator
5日前

構造【構造設計/スラブの設計】

スラブの設計ひび割れの防止 小梁 に十分な 曲げ剛性 を確保 小梁 の たわみ を防止 長期たわみの防止 たわみは EI( 曲げ剛性 )に 反比例 する ヤング係数( E ): …

ArchiNator
6日前

構造【梁の設計/梁に使用する鉄筋の影響】

鉄筋の「長期」許容応力度(引張・圧縮)SD345:195$${N/mm^2}$$(215$${N/mm^2}$$) SD390:195$${N/mm^2}$$(215$${N/mm^2}$$) SD490:195$${N/mm^2}$$(215$${N/mm^2…

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7日前

過去問研究【スパン調整/令和4年 事務所ビル】

01. 全体構成の把握課題名 事務所ビル 課題条件 敷地 方位、接道、周り間、周辺環境、その他の施設 建築面積 容積率 要求事項(必ず守らなければならない条件)など…

ArchiNator
8日前
1

過去問研究【スパン調整/令和5年 図書館】

01. 全体構成の把握課題名 図書館 課題条件 敷地 方位、接道、周り間、周辺環境、その他の施設 建築面積 容積率 要求事項(必ず守らなければならない条件)など 直…

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8日前

過去問研究【スパン調整/平成28年 子ども・子育て支援センター】

01. 全体構成の把握課題名 子ども・子育て支援センター(保育所、児童館・子育て支援施設) 課題条件 敷地 方位、接道、周り間、周辺環境、その他の施設 建築面積 容…

ArchiNator
8日前

過去問研究【スパン調整/資料のダウンロード】

資料のダウンロード ◀◀◀ 前のnote 過去問研究【スパン調整/目次】に「 戻る 」

ArchiNator
8日前

過去問研究【スパン調整/ポイント】

ポイントスパン調整のポイントは、問題用紙に書かれている 一つの条件(情報) だけでスパンを 判断しない ことが一番重要である。 一級建築士試験を作成している 建築技…

ArchiNator
9日前

過去問研究【スパン調整/はじめに】

はじめに一級建築士試験「設計製図の試験」(以下、製図試験と呼ぶ)において、計画建物の スパン調整 は、 合格 に必ず 必要な能力 である。 しかし、このスパン調整を苦…

ArchiNator
10日前

構造【梁の設計/梁の靭性】

梁の靭性一定の 作用せん断力 を超えると せん断補強筋 の増加による 靭性能力 の向上を望めない ※せん断補強筋 を増やせる限度がある コンクリート の 圧縮強度 に対す…

ArchiNator
12日前
合格範囲

合格範囲


合格範囲とはその年の合格者の設計・製図の能力を点数化した場合

どの程度の設計・製図の能力の受験生が一番多く合格しているのかを示した概念

合格範囲(スイートスポット)に入った受験生が合格
※スイートスポット:最適な個所

目的合格範囲を認識する目的
01. 適切な情報および能力の取得
02. 効率的な勉強
03. スケジュールの構築

01. 適切な情報および能力の取得

設計するには、多くの

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構造【構造計算/脚部の取扱い】

構造【構造計算/脚部の取扱い】

脚部の取扱い設計用一次固有周期を 略算法 を用いない場合は以下の条件で精算を行う

初期剛性 ( コンクリート に ひび割れ がない状態)を用いる

基礎 や 基礎杭 に変形が ない と仮定

脚部を 固定 として扱う

メモ

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構造【その他/フェイスモーメント】

構造【その他/フェイスモーメント】

フェイスモーメントモデル化では部材と部材は 点 で接合しているが部材には 厚み があり、断面算定を行う場合は 端部 でのモーメントを用いる

メモ◀◀◀ 前のnote 次のnote ▶▶▶

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構造【その他/モデル化】

構造【その他/モデル化】

モデル化建物の 動き や 強さ 等を そのままの形状 で解析すると膨大な計算量になる

複雑な形状 の建物を シンプルな形状 に変えること( 線材置換 )を モデル化 と呼ぶ

メモ◀◀◀ 前のnote 次のnote ▶▶▶

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構造【その他/アスペクト比】

構造【その他/アスペクト比】

アスペクト比幅 に対する 高さ の比( 倒れやすさ )で 塔頂比 とも言う
アスペクト比が大きい場合は基礎(又は地下の部分)の重量を 増やす

公式
$${アスペクト比=\frac{H}{W}}$$
$${H}$$:高さ
$${W}$$:幅

メモ◀◀◀ 前のnote 次のnote ▶▶▶

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構造【その他/協力幅】

構造【その他/協力幅】

協力幅RC造の建築物では 柱 、梁 、壁 、スラブ が一体であるため部材の一部がそれぞれ 協力 し合い 曲げ抵抗 する

この部材に 協力 する幅を協力幅と呼ぶ

メモ◀◀◀ 前のnote 次のnote ▶▶▶

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構造【耐力壁/開口部の構造計算】

構造【耐力壁/開口部の構造計算】

開口部の構造計算開口部の大きさが耐力壁の 0.4倍 の小さな開口なら耐力壁として扱え る

開口部があれば せん断剛性 が 低下 するので 低減率 を考慮

開口部があれば せん断耐力 が 低下 するので 低減率 を考慮

手順として以下の ① を確かめ、 ② の低減率を乗じるとともに、 ③ の低減率を乗じる

開口周比 が 0.4以下 であることを確認
$${γ_0=\sqrt\frac{l_0

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構造【構造設計/スラブの設計】

構造【構造設計/スラブの設計】

スラブの設計ひび割れの防止
小梁 に十分な 曲げ剛性 を確保
小梁 の たわみ を防止

長期たわみの防止
たわみは EI( 曲げ剛性 )に 反比例 する
ヤング係数( E ): 材料 の 固さ
断面二次モーメント( I ):$${I_X=\frac{b ・h^3}{12}}$$
※コンクリートの 強度 を 大きく するよりスラブの 厚み を 大きく する方がたわみを 小さく できる

◀◀◀ 前

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構造【梁の設計/梁に使用する鉄筋の影響】

構造【梁の設計/梁に使用する鉄筋の影響】

鉄筋の「長期」許容応力度(引張・圧縮)SD345:195$${N/mm^2}$$(215$${N/mm^2}$$)

SD390:195$${N/mm^2}$$(215$${N/mm^2}$$)

SD490:195$${N/mm^2}$$(215$${N/mm^2}$$)
※D25以下は( )の値

鉄筋の「長期」許容応力度(せん断)SD345:195$${N/mm^2}$$

SD390:

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過去問研究【スパン調整/令和4年 事務所ビル】


01. 全体構成の把握課題名

事務所ビル

課題条件

敷地
方位、接道、周り間、周辺環境、その他の施設

建築面積

容積率

要求事項(必ず守らなければならない条件)など
シェアオフィスから屋上庭園への出入、天井高さ、面積指定など

02. 主たる機能の把握主たる機能の部門

事務所部門

メインの要求室
主たる機能の要求室の中にも優先度の違いがある
※貸事務室とシェアオフィスはどちらが重

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過去問研究【スパン調整/令和5年 図書館】


01. 全体構成の把握課題名

図書館

課題条件

敷地
方位、接道、周り間、周辺環境、その他の施設

建築面積

容積率

要求事項(必ず守らなければならない条件)など
直接行き来、天井高さ、面積指定など

02. 主たる機能の把握主たる機能の部門

部門の明記はないが、図書館という機能から主たる機能の要求室を決定

メインの要求室
主たる機能の要求室の中にも優先度の違いがある
※同じ本を扱

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過去問研究【スパン調整/平成28年 子ども・子育て支援センター】


01. 全体構成の把握課題名

子ども・子育て支援センター(保育所、児童館・子育て支援施設)

課題条件

敷地
方位、接道、周り間、周辺環境、その他の施設

建築面積

容積率

要求事項(必ず守らなければならない条件)など
直接行き来、天井高さ、面積指定など

02. 主たる機能の把握主たる機能の部門

保育所部門

メインの要求室
主たる機能の部門の中にも優先度の違いがある
※保育室と遊戯

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過去問研究【スパン調整/ポイント】


ポイントスパン調整のポイントは、問題用紙に書かれている 一つの条件(情報) だけでスパンを 判断しない ことが一番重要である。
一級建築士試験を作成している 建築技術教育普及センター は、平成21年に『一級建築士試験設計製図内容の見直しの具体的な対応について』というタイトルで公表している資料の中に 製図試験 で 確認する内容 を 明確 にしている。
この資料の中に

と書かれている。
製図試験に

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過去問研究【スパン調整/はじめに】

はじめに一級建築士試験「設計製図の試験」(以下、製図試験と呼ぶ)において、計画建物の スパン調整 は、 合格 に必ず 必要な能力 である。
しかし、このスパン調整を苦手とする受験生が多い気がする。
そこで、今回は過去問の 標準解答例 を 参考 にして、問題用紙に書かれている条件から どのように スパン調整 を行っていけば良いのかを 分析 してみたいと思う。

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構造【梁の設計/梁の靭性】

構造【梁の設計/梁の靭性】

梁の靭性一定の 作用せん断力 を超えると せん断補強筋 の増加による 靭性能力 の向上を望めない
※せん断補強筋 を増やせる限度がある

コンクリート の 圧縮強度 に対する せん断応力度 の比を 小さく する

梁幅 を 大きく する
※せん断応力度 が 小さく なる

メモ◀◀◀ 前のnote 次のnote ▶▶▶

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