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ししとうの秘密、住宅の決算・ライフスタイル・屋根、AI/GAN、その他の話(コンワダさん65週目)

 こんにちは、株式会社アーキロイドのコンワダです。2022年の12月17日以来の投稿です。毎回「今週も社内で話題になった事例(コンワダさん)からいくつかをご紹介します」というスタートですが、今回は…この年末年始に社内で話題になった事例を一挙ご紹介します。事例数が多いので、リンクのみやTweetの埋め込みのみのものもありますがご容赦ください。バックナンバーはこちら

新ROOVで落水荘を再現

 コンワダさんでも繰り返し取り上げてきたROOVが、フランク・ロイド・ライト設計の落水荘のモデルを公開。建築関係者なら誰もが知っている建築ですね。現地を訪れた気分になって、自分のイメージする落水荘の答え合わせをしてみるという楽しみも。

ししとうの辛味喪失メカニズムを解明

記事より

https://research-er.jp/articles/view/117675

 なぜトウガラシの仲間であるししとうの辛味が喪失したのかが解明された。ししとうの辛味喪失は複数の遺伝子座によって支配される形質(量的性質)だった。しかし、同じく遺伝子によって辛味が喪失してるピーマンやパプリカとは遺伝形質が大き異なるそうだ。これまで、トウガラシの品種改良では辛さの強弱をコントロールすることが難しいとされてきたそうだが、本研究によりこれからはコントローラブルになるかもしれない。

3DF ZEPHYRでフォトグラメトリ

 iPhoneで撮影した動画を3DF ZEPHYRのデフォルト設定でフォトグラ、clusterでウォークスルー。こういったことが手軽にできるようになり、写真と動画に続く体験の共有手段として現実味が高まったという感想を覚える。

3DF ZEPHYR
https://www.3dflow.net/3df-zephyr-photogrammetry-software/
https://www.opt-techno.com/opt-zephyr/

クルマのようにカスタマイズして変える集合住宅

 アメリカは第二次大戦以降最悪の住宅危機に直面。新築住宅着工戸数のうち分譲マンションは2%以下の一方で、年間総供給数のうち単世帯住居が約95%。結果的に単世帯で住みたい若い家族は郊外に戸建てを持つという選択肢しかなく、都市部に住むことが困難。そこに住宅開発スタートアップのNabrはサスティナブルな集合住宅を提供していく。デザインはビャルケ・インゲルス率いるBIGで、クオリティ・オブ・ライフを意識した設計に。消費者ファーストの始点で、電気自動車を購入するように簡単に、カスタマイズ可能なUXを提供。現在はシリコンバレーに登場する最初のプロジェクトSoFA Oneが2023年中のオープンを目指して進行中。

記事より
記事より

クリンなエネルギーをつくる未来の屋根「Roof-1」

 上述のROOVと並んでコンワダさん頻出のNOT A HOTELが、太陽光発電でエネルギーを作る屋根「Roof-1」を搭載したモデルを2023年夏頃に発売する。Roof-1は独自の特殊加工により黒の金属屋根と太陽光発電セルが一体化した屋根一体型の発電設備。太陽光パネルが装備されているかがわからないような美しい見た目が特徴の”屋根材”だ。通常の独立型太陽光パネルの敷設よりも施工費も安く抑えられる。

記事より

 クリーンエネルギー系のプロダクトは、以前コンワダさんで取り上げた風力発電できる壁など、機能性と意匠性を兼ね備えたデザインのフェーズに来ているのわかる。住宅作家の一定数は室内のエアコンを隠し、室外機やダクトを隣家との間の壁面に集めるなど、無骨で存在感の有る設備機器を以いかに隠すかという戦いしてきたわけで、このコラボのは納得のニュースだ。

 オフグリッド×コンワダさんの文脈では、上下水道オフグリッドに挑んだWOTAの軽井沢オフグリッド住宅プロジェクトが挙げられる。まだご覧いただけていない方はこちらも必見。

『マイホームの文化史(仮)』目次(暫定版)|庶民の夢100年のあゆみ

 元住宅営業マンが今年前半に刊行予定の『マイホームの文化史|「庶民の夢」の住宅はどうつくられてきたか(仮)』の狙いと目次構成を公開。新しい住宅設計、住宅取得のあり方を考える当社としては興味津々の内容だ。もちろん購入即決。

ハウスメーカー11社の決算まとめ

 HMやパワービルダーは非上場企業も多く、開示情報が限られているとはがこれは業界の最新マップ。当然だがこうしてみると高単価のHMは対売上比率も低く、注文住宅以外の様々なチャネル、事業を手掛けていることがわかり、ローコストビルダーは1点集中。

泊まるように暮らす住宅ブランド「yado」 2/1に販売開始

 建築家の谷尻誠と『LIFE LABEL』『Dolive』などのWEBメディアを主催する林哲平による住宅ブランド。ホテルとコラボレーションした住宅の開発の他、オウンドメディア、設計士向けデザインスクールなど多角的なサービスを展開予定。yadoのサイトにはすでに記事が数本公開されており、まずはメディアとして楽しめる。

建築映画館2023

House-GANが進化

自治体の人口とサービス施設存続の関係

 「右から左に見ると人口が減ると維持的なくなる施設だけど、左から右に見ると村を作るときにできてく施設。村を作ると酒場が早々にできる。」という天才的始点の持ち主が社内にいたおかげでジワジワきた。

法務局の地図データをネットで無料公開

 不動産、建設に関わる皆さんにとって大きなニュース。データの精度を指摘する声もあるようだがこれからに期待。

WEBGPUがChrome113に登場予定

大手企業のマジで無価値なメタバース・NFT12選

 コンワダさんで取り上げたGUCCIも選出。ユーザー平均年齢16歳のゲーム内でGUCCIショップを開き50万円近いアイテムを販売した点の受給のミスマッチを指摘されている。他にも世界最大のスパイスメーカーMcCormickがローンチした試食会なども選出。確かにメタバースで味がわからないのに試食会とはなんとも滑稽だ。
 とはいえ、現状の世界はどう考えてもメタバースより現実世界、NFTより現実資産優位。どんな試みも全て無意味と言ってしまうことができる。GIZMODOにはぜひ「マジで最高なメタバース・NFT12選」という記事も書いてほしい。(できれば全く同じ12選で。)


久しぶりのコンワダさんについて

 最後まで読んでいただきありがとうございました。
―――久しぶりだと筆が進まない話
 週刊連載を謳っているコンワダさんも不定期のお休みをいただくことがありますが、2週間以上あけることは初めてでした。2021年末は大晦日にも投稿したくらいでした。それがなんと6週間ぶりの投稿です。すっかりなまってしまったのかこんなライトな会なのに全然筆が進みませんでした。「アスリートが1日サボると取り戻すのに3日かかる」という趣旨の発言をしますが、それが少しわかった気がします(次元の違いは大目に見てください)
―――気をつけないと情報で腹を下す話
 週刊連載していると今週ネタが不作だなぁと思うときがあります。これだけ期間があくと日々どれだけの情報を浴びていたのかと言うのがよくわかりました。この連載をしていることで、インプット、咀嚼、アウトプット、そしてそのアウトプット(note)を見てまた社内で雑談。この流れを毎週回していました。まとめてこれだけの情報量を一気にこなそうとすると消化不良を起こすというか、お腹下しちゃいますね。咀嚼せずにリンク貼り付けただけの事例が有るのもお許しください。春休みの宿題がある人は、毎日コツコツやりましょう。
―――本当はやりたかった特集の話
 タラレバですが、年末年始にもう少しゆったりできたら、今年の事例を振り返るnoteにしたいと考えていました。今回は準備不足もあり実行できませんでした。きっと2023年末も同じようなきがするので、連載100回のときにでもまとめてみようかと思います。休みなしにいけば今年の9月30日に第100回を迎えるようです。準備できるかな。。。
 蛇足にもお付き合いいただきありがとうございました。最後に是非「スキ♡」をお願い致します。メッセージが表示されます♪


「今週、社内で話題になった事例」 について
株式会社アーキロイドの社内で話題になった事例(ニュース、リリース、書籍、動画、論文などなど)のうち、いくつかをご紹介します。元記事の配信時期は必ずしも今週とは限りません。数ヶ月前、数年前のものもあるかもしれません。

社外にこれを発信することで、
①アーキロイドメンバーが日々どのようなことに目を向けているのか、を知ってもらいたい。
②せっかく読んでもらえるなら有益な情報をお届けするために、自分たちの情報感度をもっと高めていきたい。
という目論見があります。

メンバーも大半が30代に差し掛かってきたので、備忘録という意味合いが一番強いかも。ご笑覧ください。

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