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思ったこと

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感じたことや残しておきたいことについて
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日常の中のゼロサムゲーム状態

はじめに 歳を重ねると、テレビの司会者が言う話についていける範囲が増えていっている気がします。司会者というと、だいたい経験や実績を積んだ中堅の方(もしくはまあまあな大御所)なので、普通に昭和の話が出るわけですが、10代や20代の人からするとポカンなわけです。自分も子供頃は(今思えば)何をいっているか分からない親父ギャグや歌手や俳優のモノマネなどが多かった気がします。今はほとんどわかる気がします。 ゼロサムゲーム状態 身近な環境に置き換えて、「今日は楽しかったなあ」と思

日本の広告費を見て思う紙メディアのこと

日本の広告費2023の概要 ・インターネット広告(前年比107.8%) ・新聞広告費(前年比95.0%) ・雑誌広告費(前年比102.0%) 日本の広告費を見て思う紙メディアのこと 確実に減っていくこと(新聞売上は前年比95%なので感覚よりも減りは緩やか。ただ確実に減る流れは止まらない)雑誌は前年比102%で増加(ただし電子コンテンツなど)。 人間がリアルな物体である限り、またはweb3.0でオンライン上でお金を稼いで、娯楽があったとしても、リアルなご飯を食べて、

創造と改善

はじめに 「私たちは何のために算数や国語や他の科目を勉強してきたのか」 「なぜこれからもずっと学び続けていかなければいけないのか」 私たちを取り巻く生活の中で、また普段の生活からは見えない社会の中で、さらにもっと自分の想像を絶する世界のどこかで、色んな困りごとがあります。直面していないので、知らない困りごとばかりかもしれません。 だから私たちは、先人たちが積み上げた知見や発明を活かして、課題解決に取り組むのだろうと思います。そのためには、何が課題かに気付くスキルも必要で

需要と供給のバランス崩壊

需要と供給のバランスが崩れることによって、奇妙な負のエネルギーが生まれるなと思った話です。ホルモンバランスの変化で体調を崩すのと同じような感じかなと思ったり。 人気のラーメン店とか人気のレストランとか、色々人気な商品が世の中にあると思います。先日、人気のパン屋でパンを買おうと思ったら、すごい行列だったので一応並んでいたのですが、ちょっと変なエネルギーを感じました。 「整理券とか出せばいいのに」「オペーレーションを効率化したらいいのに」とか、その商品(この場合、パン)が買い

デジタルは紙に変わるものではなく、延長線であるということ

デジタルによる行動の変化 情報のデジタル化(スマホでニュースを見る、SNSでレストランを知るなど)は、もう誰にも止めることはできないし、それはインターネットが日常に侵食しスマホの登場により個人の手元に端末がある状態になったことで、人の行動様式が変革したということだと思います。 本もかさばって本棚に入り切らないし、可能なら全部Kindleで読めたらいいなと思っている派です(もっというと、読むよりよりもAmazonのAudibleなどで耳から情報が入ってくれる方が嬉しいぐらい

ネットはまだ新参者〜年末のとある日の日記〜

「ネットはまだ新参者」 26歳のとき初めて社会人になって(なぜか、だいぶ出遅れている汗)、初めて上京したのが下北沢でした。会社が渋谷(というか隣駅の神泉のほうが近かった)だったので、同じ路線だったら通いやすいと思ったからです。 それから、20年近く下北沢に住みました。小田急の駅が地下になって開かずの踏切もなくなりました。駅前の再開発で古いお店や路地も減ったと思います。飲食店の生き残りも厳しく、人気が出ないとすぐに新しい店に変わっていたりします。 下北沢からの引越しを決め

テレワークの答え

テレワーク(リモートワーク、在宅勤務)時代に突入して数年が経ち(もっと前から導入している企業もあったと思います)、多くの賛否が語られてきました。個人的な意見では賛成派です。 テレワークのメリット・デメリットはそれぞれ多く挙げられると思います。特に会社員目線で主なところでいうとざっと以下。企業目線や家族目線のようなカットもあるかもしれません。※完全テレワーク(必要なときだけ出社のような)を想定。 メリット デメリット 大体、どこでも同じような感じのメリデメが語られている

目の前のカンボジア

カンボジアとの出会い はじめてカンボジアに行ったのは、20年以上も前。大学生のとき、人生に迷ってネットで見つけたカンボジアNGOに連絡をしたのがきっかけでした。日本では、NGOの人と電話で話したり実際に食事会のようなものに誘っていただいたり。随分と歳上の大人ばかりでした。(超人見知りだった当時の自分にしては、崖から飛び降りるような勢いでした) カンボジアNGO そこから、カンボジアNGOに所属して、単身で首都プノンペンに渡航しました。NGOの運営する日本語学校で現地の人

内向的モチベーション 外向的モチベーション

内向的と外向的 まもなく五類移行の話題で持ち切りですが、当時在宅ワーク(リモートワーク)が一斉に増えた頃、以下のような話題が上がりました。 どちらが良いというわけではありませんが、内向的タイプは自分で課題を課して自己満足のために活動できるのでどちらかというと在宅ワークに向いており、外向的タイプはやはり少なからず周りの評価やリアクションを餌に生きているので対面向きということです。 メリットとデメリット メリデメでいうと、内向的タイプは、家でもオフィスでも自分の中で完結し

はまる

これまでの人生で何度か「はまる」という感覚に陥ったことがあります。ドラマにはまる、とか、ケーキにはまるとかのはまるです。 はまるぐらい何かを好きになったり、没頭できたりすることは自分でコントロールできるものでもなく、きっかけは一期一会でもあるので幸運だと思います。大人になると不思議と「はまる」ものが少なくなって、余計にそう思います。 小学生後半か中学生の頃、スタジオジブリの「海がきこえる」にはまり、当時原作の小説も買って読みました。DVDも買いました。たった72分の作品に

20/40/60

今年も成人の日を過ぎて、また多くの人が自立して社会に出ていくのだろうと思います。自分(40代)はいまだにニート予備軍なので、気を引き締めていきたいと思います。 40歳を超えて感じることは、社会に出ている人のちょうど中間の存在であるということです。色んな世代の方と話す機会がありますが、どの世代からもパワーをもらっている気がします。特に20代前後の世代は、自分自身も通過してきたので想像できる部分もあります。60代前後の世代は経験したことがないので今後の心構えとして参考にさせて頂

道は比較して選ぶものじゃない

01 カンボジアに関わる理由 昔の縁がありまして、現在カンボジアNGOに所属しています。なぜカンボジアなのか、他の国じゃなくて世界的には理解度の低いカンボジアだったのか。初めてNGOからカンボジアへ渡航したのはもう20年以上前のこと。 私の場合、後から考えるといろいろ理由はあげられるのですが、あくまで結果的な解釈だと思います。例えば、 そんなところだと思います。当時の自分に聞くならばどこでもよかったのだろうと思います。でも直感的に知らない世界を見たかった、未発展な国を感

美的感覚のマトリクス

美的感覚の2軸 やはり美的感覚はどんな課題解決でも重要だと感じている毎日です。 でも、その美的感覚に読み書き能力のようなリテラシーが必要な場合があるので訓練が欠かせません。 直感的で目に見えるものであれば、リテラシーがなくても「いい」と感じるならそれで良いのですが、目に見えないものであれば、それなりに読み解く力がないとわかる人とわからない人に別れてしまいます。コミュニケーションという観点で見ると、互いに歩み寄ることができなければ一つの世界観を作ることが難しいと思います。仮

目標と手段が入れ替わる時、覚醒する

「目標」と「手段」が入れ替わる時、覚醒する。それは、その一連の流れが”苦しみ”から”楽しみ”に昇華する。つまり、手段が楽しみになったとき、目標への道のりが楽に感じるということ。 01 何か達成すべきゴールなど目標が先にあって、そのゴールに到達するための方法論として手段がある。そう考えると、目標と手段が入れ替わるなんて、悪そのものだ。 なぜなら、目標がないのに手段だけ優先されている状態は意味がないからだ。例えるなら、「北海道に海鮮丼を食べに行こう」という目標があって、その