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高専時代の歓喜と葛藤

募集テーマ「エンジニアでよかった」にちなんで。本職がエンジニアであり、工業高等専門学校(高専)でエンジニアとしてのスタートを切った。その時に考えていたことなどを書こうかと。

まず、簡単に自己紹介をしておくと、私は世間で言うところの「システムエンジニア」を生業としている。ところが、世の中には様々なタイプのシステムエンジニアが存在する。これだと大雑把すぎてよく分からないかもしれない。

CAE(Computer Aided Engineering)という分野がある。これが私のシステムエンジニアとしてのテリトリーである。

高専の5年目の卒業研究でこの業界に触れて、もうそこから十数年の付き合いだ。

今では特に工学に対して苦手意識は無いし、エンジニアの道を選んで良かったと思えているが、高専時代は歓喜と苦悩の両方を感じていた。今回はその話を書くことにしたい。

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苦悩続きの高専の前半戦

実は高専を受験するというのは、当初はあまり考えていなかった。中学校の先生から勧められてというのが、当時の正直なところ。

中学時代は理数系が得意科目だった。自分は工学より理学寄りの人間で、大学もそういう路線で考えていた。ただ、高専は国立大学の3年次編入など、有利な面もあるので、最終的に高専に進学することを決めた。

こうして工学の道を歩み始めたのだが、しばらくは苦悩と葛藤が続いた。

コンピューターを含めて機械関係に疎く、実習科目では周りからかなり遅れをとることに。自己理解が追いつかず、周りに助けられながらの状態である。

特に、コンピューターに関してはプログラミング実習があり、全然内容が理解ができず、キツいと感じることばかりである。

座学もピンと来ることがなく、消化不良を起こしてしまう。エンジニアの道の選択は正しかったのか。そんな自問自答の日々が続いた。

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知識武装の高専の後半戦

幸いなことに、座学(特に数学や物理)は落ちることがなく、新しい知識を得ることが楽しかった。それが援護となり、専門教科は3年目辺りから徐々に良い方向に向かうようになる。

また、相変わらず実習関係は苦手だが、知識は以前に比べて増強されたので、多少は自分なりの考察を繋ぎながら乗り越えることができた。

知識も十分に蓄えられたと実感し、満を持して5年目の卒業研究を迎えた。

バックボーンが「理数系が得意」ということで、数学的な思考を発揮するようなテーマを選択したかった。実際に選んだテーマに関しては、こちらの記事に書かせていただいた。

工学的な問題を数学的な思考で紐解いていく。この研究を楽しく続けられた一番のポイントだと思う。また、プログラミングに対する苦手意識はここでの経験で解消された。

そして、ここでのエンジニアとしての経験が、大学院や社会人(現在勤めている会社)での経験に繋がる。今の立ち位置に対しては満足していて、エンジニアになれて良かったと本当に思えている。

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おわりに

今回はエンジニアとしての駆け出し(高専時代)の頃における、自分が感じた歓喜や葛藤を書いてみた。

前半はとにかく消化不良を起こすなど、何かと食らいついていくのに精一杯だったが、バックボーンである「理数系が得意」という部分を維持できたからこそ、後半から良い方向に舵を切ることができた。

特に、卒業研究では自分の成果に対して表彰も受けることができ、エンジニアとしてのある種の自信がついたことも大きい。

どちらかと言えば、私は理数系寄りのエンジニアかもしれない。実働部隊としては微妙だが、理系ならではの思考力を武器にするということ。これからもそのスタンスは変わらない。

最後に「エンジニアでよかった」と心に唱えて、締めくくることにしたい。

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最後まで読んでいただき、ありがとうございました。実際は非定期ですが、毎日更新する気持ちで取り組んでいます。あなたの人生の新たな1ページに添えるように頑張ります。何卒よろしくお願いいたします。

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