あさぎいろ / asagiiro

社会人2年生。映画、音楽、書籍などなど。徒然なるままに書き散らしますます。大人が真面目…

あさぎいろ / asagiiro

社会人2年生。映画、音楽、書籍などなど。徒然なるままに書き散らしますます。大人が真面目に青春を研究していますます。

最近の記事

浅葱色の覚書「見つめる人は美しいから、私も見つめる。」 / 言葉の獣

はじめ 見つめ続けたら、穴が空くのだろうか。試したことありますか? 私はある。 高校生のとき、体調を崩して学校を休み、床に臥していた。暇で仕方ない訳だが、かといって何かをする気力も起きない。ただただ天井を見つめていた。穴が空くほど。 お…?そう云えば「穴が空くほど見つめる」って言うよな。空くのかな…?もしかしたら、空く気もするっちゃするな…。 一時間以上が経っていた。 無論、天井に穴を空けることはできなかった。まあ、空いていたら、黒服の男たちに保護されてX-MENに仲間入

    • 浅葱色の番外編「忙しい冬に聴く夏曲・ドット・キョム。」

      忙しない。嗚呼、玄冬が忙しない。 そんなカス俳句がぽろりと生まれてしまう程、忙しない冬、今日この頃である。ごめんね、夏井先生。 私は冬に聴く夏曲が好きだ。私が夏真っ盛りに夏曲を聴いてウェーイな夏タイプではないのは、皆さんもうおわかりだろう夏。今回は、「忙しない冬」を中和すべく、「空虚な夏」を感じられる楽曲を紹介してゆく。 こめまーく: 先に断っておくと、飽くまで「空虚な夏を感じられる楽曲」である。「コレ別に夏曲じゃなくね?」とは云う勿れ。うるせぇのである。 夏の夜の町 /

      • 浅葱色の覚書「メリー・ポピンズもなんか言ってたかも。」 / everyday is a symphony

        はじめゆったりまったりぶっとび音楽集団、□□□(クチロロ)の傑作「everyday is a symphony」がLP盤に姿を変え、2024年1月24日発売。ワタクシ、このアルバム、そして□□□が大好物であるので、この報せを聞いて「うわーい」と歓喜の諸手アップであった。学生時代、演劇もバンドもやっていた身なので、そして「音楽は音楽、演劇は演劇」というちっちゃな常識の下に生きていたので、「00:00:00」(というか「わが星」)に出会ったときにゃ、そりゃあぶったまげたもんじゃっ

        • 浅葱色の覚書「愛ゆえの無関心だってあるし。」 / It's Lonely At The Centre Of The Earth

          はじめさほどメインストリームに取り沙汰されない作品ばかりピックアップする系noterのasagiiroちゃん。(『西の魔女が死んだ』はメインストリームか。)普段触れているメディアがそんなんばかりなのだから致し方ないじゃない。いいんだあ、あたしゃスミッコで、否、ドマンナカでアングラかまし続けるわよ。 ほいで今回扱う作品も、どちらかといえばアングラ。しかも洋書。訳書も出てない。なんかゴメン。でも非常に読みやすいし、かわいいし、カッコイイし、そして何より面白い。だから此処に綴りに

        浅葱色の覚書「見つめる人は美しいから、私も見つめる。」 / 言葉の獣

          浅葱色の覚書「コドモとオトナの視線が交わる点K。」/アメリカン・スリープオーバー

          はじめあけまして何もおめでたくない2024でございますが、ことよろであります。職場で「あけましておめでとうございます」言わないと妙な視線を向けられるの、甚だ不本意であるが、初期装備「今年もよろしくお願いします」のみでどうにかやり過ごしています。さて、学生時代を過ごした横浜に逆帰省し、グロすぎる現実から束の間の逃避をすべく映画を観たり、深夜に散歩したり、中国語を勉強し始めた年末年始。いやはや、ステキな映画に出逢えました。その中でも今回は「アメリカン・スリープオーバー(2010)

          浅葱色の覚書「コドモとオトナの視線が交わる点K。」/アメリカン・スリープオーバー

          浅葱色の覚書「西の魔女から『逃ゲロ』と電報。」/西の魔女が死んだ

          はじめチバユウスケが死んだ。 サンタクロースが死んだ。 西の魔女が死んだ。 前の職場にいた頃、本を貸し借りする仲のよい先輩がいた。その人から「西の魔女が死んだ / 梨木香歩)」「氷壁 / 井上靖」の2冊を借りたのが8ヶ月くらい前。で、そのまま今の職場に来てしまった。そう。実はワタシ、俗に言う"Karipaku -借りパク-"をしている真っ最中である。そんなことを1ヶ月くらい前にふと思い出し、(つまり其れ迄は忘れていたのだが、)あら読まなきゃと頁をぺらとめくった。 なか「西

          浅葱色の覚書「西の魔女から『逃ゲロ』と電報。」/西の魔女が死んだ

          浅葱色の覚書「ゴーストワールドから手をふるアイツ。」/ゴーストワールド

          はじめ 映画「ゴースト・ワールド(2001)」を観た。大学の卒業研究ではティーンムービーについて扱った私であるにも関わらず、当時はこの作品を見る術がなくスルーしていた。実は現在、22年ぶりにリバイバル上映されており、全国でゴースト・ワールドファンとゴースト👻が盛り上がっているのである。その熱に乗っかり、私もどどんと劇場で観てきた ワケではなく、 amazonでDVDを取り寄せて、おうちで縮こまって観た。地方に住まう身なんでね、ええ。 なか 高校を卒業したイーニッド(ソー

          浅葱色の覚書「ゴーストワールドから手をふるアイツ。」/ゴーストワールド