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【本に寄せて】定年女子 新たな居場所を探して(岸本裕紀子・集英社文庫)

最近、10年先、20年先の生き方に興味がある。
雑誌でも60~70代女性向けのものを読んでみたり。

この本では、定年を迎えた女性の生き方、とくに居場所作りに関して書いてある。

ジャンルとしてはエッセイなのかもしれない。
しかし取材に基づく実例が複数紹介されていて、著者ひとりの発想に偏らないところがいい。
60歳を過ぎたら「あぁしましょう。こうしましょう」のような理想論に終始するものとは一線を画している。

「定年女子」シリーズは、実は3作目らしい。
ちなみに私はこの本が初めて。
この本はコロナ禍を経験してからの著作だから、現在の私たちの状況にもっとも寄り添ってくれるものだと思う。

私は現在アラフィフだから、定年の年齢まではまだ10年ある。
しかし、我が子が成人年齢に達して、ようやく自分のことだけを出来ると思った矢先に、親が介護の必要な生活になってしまった。

この先、親の介護に全集中してしまったら、自分の人生はどうなるのか、とそら恐ろしく思っていたところである。

先達の実例を、少しでも見聞きして参考にすることは、有意義だと思う。

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