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違う視点から日本を見れた2週間

先週、デンマーク留学時代に5か月間ルームメイトだったベルギー人とフランス人の友人が私に会いに日本に来てくれました!
スケジュールとしては私の家に5日間宿泊し関西観光をした後に最後の一週間は東京観光をするというハードな2週間。そして体格も大きくいっぱいの荷物もある中で私の6畳ほどの一人暮らしアパートに3人で生活することが想像できなさ過ぎてくる前から「本当にだいじょうぶなのか?」と心配になるほど(そして2人は日本のアパートの狭さを本当に知ってくるのかも不安(笑))

実際に無事2週間が過ぎ2人も帰国した後"post-Japan trip depression"を発症するほど(これはベルギー人の友人が表した言葉)日本旅行を楽しんでくれたみたいでよかったです!

しかしその間でも留学生活で学んだことを彷彿させる場面があったり、普段日本で生活している中では気づかないような新しい発見があったりしたのでその記録をつけていこうと思います。

1.フランスの国際関係の院に進学するにはTOEIC860点以上が必須?!

3人で雑談している際に自身の国の教育制度についての話をしていた時。ベルギー人の友人が自分の国では高校に入学した時点でもう将来の進路を選択しなければいけないことに対してあまりよく思っていないといっていました(大学進学コースと就職コースなどできっぱり分かれていて一度選択すると変更することはなかなか難しいらしい)。実際に高校生から親の実家を継ぐために大学に行かない選択肢を選んだ友人は自分より多く稼いでいるため自立している人が多いのも事実であるがアメリカのリベラルアーツのように人生の教養を勉強した後進路選択する方がいいのではないかと言っていたのも印象的であった。また、フランス人の友人が私の本棚においてあったTOEICを見て日本では就職した時などに有利になるんだよと言うと、フランスの一部の院では国際貿易や国際ビジネスを選択する際には860点以上のスコアがないと院進できないといっていて驚きました。例えば日本ではメーカーの「海外営業部」などの中途採用の項目にTOEIC700点以上が望ましいなどと書いてありますが、院に進学する時点で860以上のスコアを保有している人がいるとなると私も社会人で実際に海外で活躍するにはより勉強しなければどんどん取り残されていくのではないかと焦りを感じました。

2.日本のテレビはなんでワイプの中の人がずっとウンウンうなずいてるの?

朝ごはんを食べながらテレビを見ていると「めざましテレビ」を見たベルギー人の友人が「なんで日本のテレビ番組は絶対ワイプがあるの?なんでワイプの中の人たちはずーとウンウンうなずいているの?その人たちはこれでお金をもらっているの?」と沢山の疑問をぶつけてくれました(笑)
普段生活しているうえであまり意識したことなかった「ワイプの中のヒト」ですが確かに日本独特の文化なのではないかと感じます。また、芸人さんやタレントさんなどはワイプで笑顔や驚いた顔をしないと仕事していないように思われるという声もよく聞きます。これもまた日本の空気を読んで共感することが美徳とされる延長戦なのではと痛感しました。

3.フランス人は列に並ぶのが嫌い?!

大阪のUSJに3人で行ったとき、ハリーポッター好きでジェットコースター嫌いのベルギー人の友人を説得してハリーポッターのアトラクションに挑戦しました。平日の9時入場だったのにも関わらずハロウィンの影響で120分待ちでした。私にとってはユニバで120分はそこまで長い列ではないのですが、2人ともアトラクションに20分は長すぎる!!!と言っていましたが、土日のユニバは200分待ちも十分あり得ます(笑)特にフランス人は列に並ぶのを嫌うらしく、私の友人が旅行先でパンケーキの店に2時間並んだ話をすると「ありえない!私だったら10分で帰る」と言っていたほど(私もパンケーキに2時間は無理ですが)結局2人がのったアトラクションはハリーポッターのみ(笑)私は後程友人と合流して貞子コラボの暗闇ジェットコースターに乗りました!(80分待ち)

4. 日本で気づいた日本人の優しさ

最終日に日本での思い出を2人に聞いていた時に一番日本で印象的だったのは「人のやさしさだ」と言っていたことに驚きました。
まずは新幹線に乗っていた時、東京行の新幹線だったため静岡を通過した際に富士山が見えるサイドに座っていたフランス人の友人。席としては真ん中の席だったらしいのですが、隣に座っていた日本人女性が突然「チェンジ!チェンジ!」と言ってきたそう。友人は突然のことに驚いたそうですが女性の指さす方を見ると富士山が!その女性は友人に富士山が見える窓側の席を自分から譲ってくれたそうでそのことに友人はとても驚いていました。
東京で夜ご飯にピザを頼んだ時、店の中で注文していると急に通り雨のような激しい雨とひょうが降ってきたそう。これじゃ帰れないなと困っていたところピザ屋の店員さんが自分のビニール傘を差しだしてくれたそう。2人はこの話を私にしている時とてもうれしそうでした。しかもその傘を最終日に返しに行くと言い出したので私からしたら「ビニール傘だし返さなくてもいいんじゃないの?」と思いましたが最終的にピザ屋に返しに行くと偶然に貸してくれたお兄さんがいました。私たちが傘を返しに来たことをびっくりしていた様子でしたが同時にうれしそうな様子でした。
最終日に3人でお寿司屋さんに行ったとき、お会計の後店を出ようとしたら出口の横の椅子にあった折り鶴を見たフランス人の友人が「かわいい!」というとそれに気づいた女将さんが「これどうぞ」と言って2羽ほど折り鶴を渡してくださいました。
2人が体験した「日本人の優しさ」は私にとっても心温まるものでしたし、日本人であることを誇りに思える瞬間でした。


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