『お父さん』が神様になれるかどうかは『お母さん』のサジ加減
ウサギ仙人(ウ仙)から『お父さん』の語源について伝授してもらった亀子であったが、
子どもの前で父親の悪口を言わない、言わせない
亀子「前回、お父さんが神様になれるかどうかはお母さんのサジ加減って仰ってましたが、詳しく教えて頂けますか?」
ウ仙「おぬしの場合は息子じゃが、もし娘がいた場合のことを想像してみてほしいんじゃ」
亀子「わたくしも娘がほしいんですが」
ウ仙「年頃、いわゆる思春期になると娘が『お父さんの洗濯物と一緒に自分の洗濯物を洗ってほしくない』と言い出すことは知っておるな?」
亀子「第二次反抗期ですよね」
ウ仙「そうじゃ。しかしこういう父と娘の問題のカギは母親が握っておるんじゃ」
亀子「カギ?」
ウ仙「こんな話があるんじゃ。まぁ昭和の昔話じゃがな」
亀子「すごい、お母さんですね。私なら殴られた瞬間に、子どもを連れて家出してやろうかと思います」
ウ仙「実は
反抗期に娘が父親を嫌がるかどうかは、母親が子どもの前で悪口をいうかどうかで決まる
んじゃよ」
亀子「そうなんですね。男の子の場合は・・・」
ウ仙「男の子の場合はなおさら言ってはいかんな。思春期というのは大人の階段を登っている途中なんじゃ」
亀子「アニメ『みゆき』主題歌の『想い出がいっぱい』みたいですね」
ウ仙「
思春期の男の子に父親の悪口を言うのは、大人の階段を登った先に悪い未来だけを見せるようなもの
じゃ」
亀子「絶望的ですね」
ウ仙「自分の未来を否定することにしかならんからな」
亀子「なるほど」
ウ仙「父親が神様のような尊い存在になれるかどうかは、父親が実際に立派な人間なのか飲んだくれ親父なのかは関係ないんじゃよ」
亀子「この話がそれを物語っていますよね。でも立派な父親のほうがいいんですが・・・」
ウ仙「それは夫婦の問題じゃな。ここでは『子育て』という観点で話をしておるのでな、
子どもの父親に対する見方は母親がキーマン
なんじゃ」
亀子「そうですね」
ウ仙「逆に言えば、
子どもの前では父親のいいところを話すようにすれば、子どもは未来にいいイメージを描くようになる
んじゃぞ」
亀子「私のいいところも言ってほしいですけどね」
ウ仙「
子どもは本質的に母親のことは好き
なんじゃよ。だから心配はいらんぞ」
亀子「最近、言うことを聞かないから心配になりますよ」
ウ仙「こんな話もある」
亀子「お母さんが浮気してただけじゃないですか」
ウ仙「本当の父親を知っているのも母親だけなんじゃな」
亀子「ブラックジョークですね」
ウ仙「とにかく母親が家庭のキーマンであることはわかってもらえたかのぅ」
亀子「納得したようなしないような・・・」
こうして亀子はレベルが上がった。
①子どもの前では父親の悪口を言わないようにする
②逆に父親のいいところを話せば、子どもの未来が明るくなる
③子どもは本質的に母親が好き
を覚えた。(つづく)
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?