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【ASDを最速で劇的に改善する最高の睡眠療法】


なぜ睡眠療法が大切なのか?


アスペルガー症候群の人は症状として慢性的な睡眠不足や睡眠の質が良くない傾向にあります。

安眠するにはメラトニンという脳内物質が必要で、このメラトニンを作るには幸せホルモンであるセロトニンが原料になります。

アスペルガー症候群の人はセロトニンの分泌が少ないので、安眠に必要なメラトニンの分泌も減り睡眠不足や睡眠の質が低下する原因になります。

そんな安眠が苦手なアスペルガー症候群の人に良質な睡眠をとる方法をお伝えします。

▼ 良質な睡眠をとるためのポイント

① 睡眠の質を上げる

② 最適な睡眠時間を知る

③ 規則正しい起床と就寝

睡眠の質を上げる


アスペルガー症候群の人にとって、睡眠はただ寝れば良いのではなく良質な睡眠を摂る必要があります。

アスペルガー症候群の人は起きているときも寝ているときも頻繁に脳が動き続けています。

定型発達の普通の人たちに比べて脳が処理する情報が多いので、良質な睡眠が摂れないと脳を十分に休めることが出来ません。

睡眠の質を上げる方法


▼ カフェインの摂取は就寝8時間前まで

夜寝る前にコーヒーなどのカフェインを摂取してしまうと、早く寝るために必要な脳内物質のアデノシンがカフェインによって阻害され結果として寝つきが悪くなります。

カフェイン自体は摂取し過ぎなければ問題ないので、目覚めのコーヒーや日中のリラックスタイムにカフェインを摂り入れると良いです。

▼ スマホやパソコンを見るのは、就寝30分前までにする

夜寝る前にスマホやパソコンから発せられるブルーライトを見ると、脳が朝日を浴びたと勘違いして脳が覚醒し寝つきが悪くなります。

寝る前にスマホで動画や画像を見ると、その時見た内容が寝た後も繰り返し脳内で再生されるマインドワンダリングという現象が発生します。

特にアスペルガー症候群の人の脳は起きているときも寝ているときも常に忙しく動いているので、寝る前に多くの情報をスマホやパソコンから取り入れてしまうと、寝ているときに脳が休まらず次の日も疲れが取れません。

寝る直前までスマホを見つめているアスペルガー症候群の人が多いので少しだけ注意が必要です。

▼ アイマスクや耳栓を使い熟睡する

アスペルガー症候群の人は症状として聴覚過敏や視覚過敏を持っていることが多いです。

これは野生動物で例えるなら、うさぎは耳が異常に発達していて何キロも先の音を聞き分けることができるのと同じ。

ダチョウは視力が人間の10倍以上良くて40メートル先に歩いているアリがはっきりと見えるレベル。

アスペルガー症候群の人やADHDの人は何百万年も前の野生の本能を持った遺伝子を引き継いでいるので五感が敏感です。

そんな過敏な症状が出るときは寝るとき部屋を真っ暗にして、部屋の隙間から漏れてくる光を遮断するためにアイマスクを使うと良いです。

ちょっとした物音でも気になる場合は耳栓を使って音を完全にシャットアウトしましょう。

就寝時に少し工夫するだけで睡眠の質が格段に向上し、寝つきが良くなり翌日のメンタルが安定します。

最適な睡眠時間を知る


自分にとって最適な睡眠時間を知ることは毎日のメンタルを安定させることに役立ちます。

人間が1日に必要な睡眠時間は6~8時間。

睡眠時間が長すぎると疲労感が出たり生活習慣が崩れる原因にもなるので、長くても1日10時間の睡眠を取れば十分です。

睡眠時間が不足すると脳内が酩酊状態になり物事の判断や仕事に悪影響が出ます。

必要な睡眠時間が1時間減っただけでアルコールを摂取したときと同じように正しく物事を判断できなくなります。

無理な徹夜や夜通し遊ぶなど睡眠時間を確保できなくなる生活を控えるとメンタルも安定します。

規則正しい起床と就寝


毎日の起床時間と就寝時間を規則正しく決めておくと、脳内の幸せホルモンであるセロトニンの分泌が安定し情緒不安や強い劣等感に襲われなくなります。

アスペルガー症候群の人やADHDの人は遺伝子レベルで見ると、人類が誕生した700万年前の野生の本能が強く不規則な生活に慣れていません。

人類が近代的な生活を送るようになったのは1万年ほど前。

残り699万年は現代の猿や野生動物と同じような生活を送っていました。

野生動物は朝日が昇れば起床して日が暮れたら就寝するのが当たり前。

この規則正しい生活習慣によってメンタルや身体が安定し、動物らしい生活を送ることが出来ます。

アスペルガー症候群やADHDの人は生活習慣の乱れに脳と身体が過敏に反応し、定型発達の普通の人達に比べ少しの環境の変化が精神や身体に大きく影響します。

起床時間と就寝時間は朝日が昇る6~7時に起床、就寝は夜10~11時に寝るのが理想的。

大切なのは1日の生活リズムを崩さないために安定した起床時間と就寝時間を決め、脳内の幸せホルモンであるセロトニンや良質な睡眠を摂るために必要なメラトニンの分泌を促すことです。

近代社会ではスマートフォンやタブレットの普及で一日中、脳を異常に活性化してしまう生活習慣になりつつあります。

便利な世の中になった反面、うつ病や不安障害、パニック障害や対人恐怖症など、本来の人間自身が持っていた野生の本能が、異常に刺激されることにより生じる精神疾患が多く見られます。

そんな毒された生活習慣を改善するためには、寝ているときの環境や睡眠時間、寝る姿勢や睡眠の質など、本来人間が持っている体内環境を上手く整えてあげる必要があります。

ぜひ、今回の睡眠療法を使って、少しでもアスペルガーの症状を和らげてもらえたら嬉しいです。

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