WEBサイト制作のUXデザインワークフロー
おはようございます、株式会社アスタスタのデザイナーとしてUI・UXを担当しているSHIRAI(@shirai_astaster)といいます。
アスタスタはWEBサイト制作・システム開発・企業ブランディングの受託案件から、映像編集に3Dモデリング、自社ARアプリ コエカタの開発など、幅広い業務を行っている会社です。
その中でも今回はアスタスタのメイン業務「WEBサイト制作」におけるUXデザインの取り組みについて、ワークフローと実際の成果物について紹介していきます。
デザイン思考に基づいて組み立てた
アスタスタのUXデザイン
アスタスタのUXデザインワークフローは「デザイン思考(Design Thinking)」に基づいて組み立てています。
デザイン思考(Design Thinking)とは、デザイナーがデザインを行う過程で用いるプロセスを、ビジネス上の課題解決のために活用する考え方です。
ユーザー視点に立ってサービスやプロダクトの本質的な課題・ニーズを発見しビジネス上の課題を解決するための思考法で、Hasso-Plattner Institute of Design at Stanford(d.school)が提唱する、デザイン思考の5段階モデルが有名です。
Emphasize(共感)・Define(問題定義)・Ideate(創造)・Prototype(プロトタイプ)・Test(テスト)から構成されたデザイン思考の5段階モデルを軸に、アスタスタでは実際の業務に組み込むため、4つのフェーズに落とし込んでいます。
4つのフェーズからなるUXデザインワークフロー
01. UXリサーチ
ユーザーがどこで商品・サービスを知ったのか、何を目的にWebサイトを訪れているか。これらを、UXリサーチにより明らかにします。
リサーチは大きく「定性調査(顧客の感情やニーズなどの数値化が難しいデータを収集)」と「定量調査(数値で評価できるデータを収集・分析)」の2つに分けられます。
客観的なデータを収集・分析し、次フェーズ「戦略設計」の土台とします。
定性調査
ヒューリスティック評価
アンケート
ユーザーインタビュー
定量調査
競合調査(キーワードリサーチ)
パフォーマンス分析
アクセス解析
分析・課題発見
現状サイト調査
ペルソナ・共感マップ
カスタマージャーニーマップ
リーンキャンバス
02. 戦略設計
分析データをもとに、ユーザー行動との接点(タッチポイント)を設計、現状分析からあるべき姿(目標・ゴール)に向けた解決策を導き出します。
またこの段階で解決すべき課題の優先順位を決め、デザイン(またはプロトタイプ)に落とし込む機能を選定します。
目標・ゴール設定
要件定義
サイトマップ作成
ワイヤーフレーム作成
プロトタイピング作成
03. デザイン・実装
戦略設計で定めた情報をもとに、ユーザー目線で使いやすいUIデザインの制作やCMSを始めとしたシステム構築を行います。
UI設計
WEBサイトデザイン
CMS構築
デザインシステム構築
04. 運用・改善
WEBサイト公開後の運用と改善体制構築のサポートを行います。
運用マニュアルの作成
デザインガイドライン作成
アクセス解析
改善提案
A/Bテスト
広告運用
SNS運営支援
受託案件がメインのため、成果物によってリサーチやテスト部分の比重などが大きく変わってきますが、基本的な流れはLPでもコーポレートサイトでも同様です。現状分析から課題解決に向けた戦略を設計し、必要であればデザイン(またはプロトタイプ)・実装に落とし込み、運用しながら改善を繰り返していくという形です。
もちろん「WEBサイトのパフォーマンスやSEOを改善していきたい」「戦略をたてて成果に導くWebサイトを作りたい」「UXリサーチのみをお願いしたい」など、ご要望に応じて柔軟に対応しています。
ざっくりとですがWEBサイト制作におけるアスタスタのUXデザインワークフローと実際の成果物についての紹介は以上となります。フィードバックや感想などいただけると大変嬉しいです😀
今後は、Generative AIも活用してさらなるUXデザインワークフローの精度向上・効率化を狙っていけたらいいなぁ・・・などと考えていたりします😎
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