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AIビジネスチャットの可能性~秘書密度100%の会社~

 日経電子版の記事【社内チャットは私の秘書 AIが資料集め、業務の核に】を一読、『AIビジネスチャット』のシステムは、大きな可能性を秘めているのではないかと思えてきました。


 記事に直接触れられてない『音声入力』なども含めて、進化した『AIビジネスチャット』のシステムを想像してみると――

▶進化した『AIビジネスチャット』のイメージ


ユーザー

(音声入力も可)

【進化したAIビジネスチャットのシステム】
  ⇓               ⇓
①【AI+他のユーザーとの       AIとのチャット
    チャット】          ⇓      ⇓
         ⇓           ⇓      ⇓
          ②【社内システムのハブとして   ③【秘書機能】
    他のシステムを制御】 


 社員全員に秘書が付くイメージ、秘書密度100%です。AIとの協働で生産性向上を図るこのシステムの可能性として考えられるのは――


① AI+他のユーザーとのチャット

 他のユーザーとのチャットにAIも加わることで、記事にもあるような、必要な参考資料が即座に表示されたりする機能だけではなく、AIが積極的に会話に参加するような機能も考えられます。
 仮にこの機能を『ファシリテーション機能』と呼ぶなら、学習によって十分にAIの精度が高まる事で、業務上の会話の質が向上できるかも知れません。スピーディー、スムーズにより建設的な結論に到達できるのです。
 さらには、開発現場のチャットなどでは、AIの独創的なアイデアが披露されることで、イノベーションが誘発されるかも知れません。その為には、AIがその開発に関する情報を学習していることが前提になります。


② 社内システムのハブとして他のシステムを制御

 音声入力でAIに話しかけるだけで、該当するシステムが呼び出され、業務が処理できるとすれば、大幅な生産性の向上が期待できそうです。
 この事は、逆サイドから眺めるなら、AIチャットに委ねられる(窓口)業務は全て『AIビジネスチャット』のシステムに組み込んで生産性向上を図れるという事です。


③ 秘書機能

 他のユーザーとのチャットの時だけでなく、常時AIとチャットできるようになれば、AIを秘書代わりに活用して生産性の向上を図れるはずです。
 そのような『AI秘書』に何がこなせるかは、『AIビジネスチャット』のシステムにどのようなプログラムを搭載するかにかかっています。例えば、すぐに必要な人脈を探し出せる名刺管理機能などです。
 また、通常の秘書の範囲を超えた、かなり広範な機能、例えばメンタルヘルスケアやタレントマネジメントといったHRテック分野での活用も考えられそうです。


 秘書密度100%な『AIビジネスチャット』のシステムには、高度な対面性・会話性・直感的ユーザビリティーがあり、セキュアな環境での運用を前提として、人的リソースの活性化を促す大きなポテンシャルを感じます。

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