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【第3回 第4編】イトバナシのこれから、伊達さんの夢

【第3回 第3編】「イトバナシ」にこめられた想い では、「イトバナシ」という名前にこめられた想いについてお届けしました。
最後となる第4編では、ファッションブランドを立ち上げ、起業してみて感じたことと伊達さんの夢についてお届けします。

—株式会社イトバナシを起業してみて、実際に商品を作って販売してみてどうでしたか。感想をお聞きしたいです。

まだ私たちも発展途上、経過途中なのでどこが正解かわからないのですが…始める前は企業やブランドを作ることに対してもうちょっときらびやかなイメージを持っていました。「ベンチャーでピボットしてどんどんやっていくぜ!」といったものを想像していましたが、やってみると違いましたね。アパレルなので大都市進出をするのが絶対だと思っていたのが、田舎にお店を構えてみるのも自分たちにしっくりきたりだとか。「届ける場所にこだわりたい」「”この場所でやる意味”をはっきり言える場所で商品を販売したい」という想いを反映した結果、私たちに縁とゆかりのある広島や奈良の田舎に拠点を置くようになりました。始めてから3年くらい経って、自分たちの大事にしようとしている軸がやっと見えてきた感覚はあります。

そんな中で嬉しいと感じたのは、刺繍という自分の好きなもので起業をして製品を届けることがお客様にとってのいい変化に繋がった時ですね。
イトバナシのお客様の中には、「ちょっと仕事変えてみようかな」とか「子育てがひと段落して第二の人生を歩み始めようかな」という方が多いんです。イトバナシと出会ったことでライフスタイルを変えて移住した方、「ずっともやもやしていたけどやっぱり好きなことを仕事にしたくて作家になりました!」と言ってくださる方もいます。
私たちが「移住したほうがいいですよ!」「作家になった方がいいですよ!」と勧めたわけではないのですが、イトバナシがそういう変化のきっかけの一つになれたというのはすごく嬉しいし面白いなと思っています。その方たちのお話を聞くと、「好きなこと、やりたいことを仕事にしている伊達さんと話すことが何かの変化につながっているかもしれない」と言ってくださいます。この事業をやっていてよかったなと感じました。

—ありがとうございます。それでは最後の、締めの質問に行かせていただきたいと思います。もうすぐイトバナシ3周年を迎えるということですが、これからの夢についてお聞かせください。

夢のひとつなんですが、刺繍の美術館を作りたいと思っています。1つの少数民族の刺繍といった1種類の刺繍を集めた私設の美術館はすでにあるんですが、世界各地の刺繍を集めたものは日本にも海外にもまだないんですね。インドに限らず途上国の刺繍を扱った「さわって触れて楽しめる美術館」を作りたいんです。だから、近々インドはもちろんインド以外の場所にも進出していろんな途上国の刺繍を扱えるようになりたいと考えています。

それからブランドitobanashiをどんどん成長させるために、全国の百貨店や蔦屋書店さんでの販売を展開して都市部にも進出していくこと、オンラインを活用して田舎に拠点を置いていても世界展開をしていける【グローカル】なビジネスを確立していくことも目標にしています。

ーありがとうございます。「刺繍の美術館」とっても素敵です!私自身、itobanashiと出会ったおかげでインド刺繍を知ることができました。インド刺繍だけでなく世界各地の刺繍と出会っていくことを想像するとワクワクします!「刺繍の美術館」の実現が楽しみです。
これからもイトバナシの成長を応援しています。
本日は取材させていただきありがとうございました。

【おわりに】
いかがでしたか。
イトバナシと伊達さんについてのお話を第1〜3回、計7つの記事にわたりお届けしました。
最後まで読んでいただきありがとうございました。

おまけとして、記事内の写真と記事内に収まりきらなかった写真を見れる廣瀬佑太くんの写真展、インタビュー&編集後記もつくりました。
インタビュー&編集後記では冒頭のみ無料、残りは有料として購入の形で少しでも応援していただけると嬉しいです。
ぜひ見にきてください。

itobanashiインタビュー 写真展

itobanashiインタビュー&編集後記

【第3回第3編】「イトバナシ」にこめられた想い

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〈itobanashiのYouTube動画〉

【夢は刺繍美術館】
「刺繍の美術館をつくりたい!」という夢について語っています。世界各地の刺繍を知っている方がいましたらぜひコメントしてみてください(*^^*)

itobanashiのHP: https://itobanashi.com/

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【魅力発掘家】として、様々な"魅力"を発掘中です。 コトバにすることで発掘したものに磨きをかけ、記事を通してより広く届けることでさらなる魅力へとつながってほしいなと思っています。