「ルール(約束)」の呪縛

「あなたが会社で活躍するためのルール」にフォーカスできる会社は、本当に強いと思う。

先に「枠」を作り、「枠」に入る人を選んでからのルール作りではなく、「個」にフォーカスし、「個」の活躍重視のルール作りができる会社。

最近、そういう経営者の理念に触れる機会が度々ある。
そしてそういう軸があり、かつ柔軟性のある会社が、折れずに、しなやかに、これから生き残っていくんだな、と感じる。


その考え方って、あらゆる人間関係において基本となることだなって思う。

家庭、学校、会社、社会、国。。。

既存のルールを変えるのって難しいかもしれないのは事実だけど、変えるのを難しくしていることさえ、余計なルールが沢山あるから、だから。

ルールを作るときには、常にそのルールを必要とし、守る人たちが、ベターを考え続けなきゃいけない。
ベストじゃなくてベター。

そしてそのルールが絶対じゃないことを前提にしないといけないよね。
だって、そのルールを決めた人たち、ルールを守ると約束した人たちの、環境も、状況も、考え方も、ぐるぐるぐるぐる動いてるんだもの。
ルールを決めたその瞬間から。


わたしがそんな風に考えるようになったのは、子どもたちとの関りから。

だってね。
何のためにルールを作るのか、
どうして必要なのか、
守るとどうなるのか、
守らなかったらどうなるのか、
どんなルールなら守れそう?
じゃあ、このルールなら守るよね。
一緒に守っていこうね。
約束だからね。
信じるよ!
よし、がんばろう!

って、一生懸命ルール作って約束してもさ。
あっさり破られちゃうからね。
ことごとく。

で、
なんで守れなかったの?
どうして守れない約束するの?
どうすれば守れたの?
守るって約束したじゃん!
もう信用できない!

ってなるわけ。
もう、スパイラル入っちゃって。

破るために約束したんですか?

みたいな、ね。

世のママさんたち、
あるあるーーーだよね。

でもね、気づいたの。

子どもたちはね、ルールを一緒に考えたその瞬間、思ってるの。
本当に、心の底から。

作ったルールを守りたい!

って。

で、いざそのルールを守るか、守らないかの場面になったらね、守れる状況にない時があるの。
環境的理由(外的要因)もあれば、心の状態(内的要因)もあって。


ただ、それだけ。

「ルールを一方的に押し付けず、一緒に考えるようになった」ことは、昔と比べ、わたしがとても成長したところ。

でも、「一緒に考えても守れない」状況が発生するわけで。

しばらくは苦しかったーー。
ふつふつふつふつ込み上げる怒りを腹底から感じてね。

「ルールって何?」
「約束って何?」

ってところに立ち戻ざるを得なかった。


「ルール(約束)」って、作った時点から縛られるイメージ、あるよね。
でもね、逆。
一緒に作るところがスタートで、守れるときもあれば、守れないときもあって。守れない状況をどうするか、また一緒に考えていく過程を経ることで、双方の相互理解と信頼関係を強固なものにしていくの。
ルールに縛られるんじゃない。
目的のためにルールを利用するだけ。

守ることで信頼関係を築く、は、まぁまぁ当たりまえ。
守れない状況が来たときは、本当の信頼関係を築くチャンス!ってこと。

「ルール(約束)」の呪縛から、解放されましょう!!

わたしが子どもたちとかわす約束は、基本的に本人からの自己申請。
もしくは相談の上でお互いに納得をしてかわす。
わたしと約束することで、わたしからのチェックを要するとき。
チェックがもれて、本人が困ってることもしょっちゅうあるけど(笑)

3人の子どもたちに同じルールを適用する、なんてことはほぼないなー。


最近出会うすごいなーと思う経営者は、
「女性活躍のための支援制度などありますか?」
「ダイバーシティに対応する就業規則など整えましたか」
などの質問をうけたとき、

「・・・・・????」

って反応をする方が多くて。

「っていうかー、あなたがうちで活躍するのに何が必要?って感じでルールを考えます。制度?あるって言えるのかなーー。」

みたいなことを口をそろえておっしゃる。

うん、子育てから学んだことは、ちょっと進んだ理念を掲げる経営者の思考とそう変わらない。

なんて思ったりするのです。
ただ1つだけ、一律に伝えている約束がある。

「自分の命は自分で守る。
 それができないと感じた時はヘルプを出す。」

これだけは、破られたら困るな。

やっぱり子育てって、すごいよねーーー(≧▽≦)

これまでの経験で、なんとか自分の役割に気づくことができました。与えられた役割を全力で全うするため、「わくわく」と「ドキドキ」のど真ん中を走ります。 サポートでの勇気づけ、素直に嬉しいです\(^o^)/