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2024年、お笑い元号は「松本」から……

以前、書いたと思いますが……
たびたび「以前、書いたと思いますが」で始まって申し訳ないのですが、お笑い芸人のマキタスポーツ氏がこうおっしゃってたことがあるんです。

「94年から95年にかけて、お笑いの元号はたけしから松本に変わった」

私は生まれた年代が年代だけに、80年代のお笑いのことはほぼ無知なのですが、それはそれはビートたけしは最強だったそうで。年齢詐称ではありませんよ。
その前のお笑い元号は「欽ちゃん」だったらしいのですが、もうこの辺りになると歴史ですね、歴史。詳しく知りたい方は、小林信彦『日本の喜劇人』でも読んでくださいませ。

かつてオフィス北野に所属していた生粋のたけしっ子であるマキタスポーツ氏がおっしゃるんだから間違いはないでしょう。まあ、松本人志氏のことを同時に尊敬なさっているのでしょうけれど。

さて、2024年、令和6年。お笑い元号は松本から変わるのか、それとも変わらないのか、です。
松本人志氏が件の記事によって引退してもしなくても、「お笑い」を世に伝える人にとっては相当な痛手になるわけで、おそらく変わるのではないかと予想しています。
お笑いのカリスマが私生活では性的暴君だった、というのはまったく笑えませんからね。もう彼が出ている時点で笑えなくなってしまった人もいるのではないでしょうか? 
ただし、松本氏に対する記事が完全なる事実無根であり、身の潔白を証明できるのなら別ですが。笑いを愛する人間からしてみれば、そうであって欲しいと思います。
それにしても、明石家さんま氏が石原真理子氏に暴露された「ベッドの中では普通」というのは最高に面白いですよね。

ここで以前書いた、松本人志vs中田敦彦を引用させていただきます。

本放送開始が1953年(昭和28年)2月1日。そして、その頃からテレビに出続けて、今なお帯番組を持っている人物がいる。
黒柳徹子氏であーる。
彼女は日本史上最初のテレビ出演者かつ、未だ現役バリバリ。その新陳代謝のペースって遅いのだろうか? 遅くないのだろうか? 誰か答えられるだろうか? 答えられるわけがない。まだ、日本にはテレビの新陳代謝のペースを知っている人がいないんだ。歴史が浅すぎて。

https://note.com/auske/n/n657853d7847c

うん、我ながらいいこと書いてる。
とまあ自画自賛はさておき、案外、お笑い元号は変わらないままテレビの終焉が来たのかも知れないとも思うんです。
テレビの新陳代謝サイクルを知らない我々は、たった一回の新陳代謝で急速に萎む姿を目の当たりにするのかも知れません。

最後に。
吉本嫌いの方も多いとは思いますが、日本のお笑い、日本の演芸、のみならず日本の映画はすべて吉本興業と松竹芸能がなければ成立していませんでした。さしずめ、アメリカ合衆国におけるユダヤ人が、大阪人と言ってもいいでしょう。
関東大震災後、吉本が浅草をどうしたのか? 吉本が日本の映画会社にどう関わったのか? そして現在、いかに吉本がテレビ制作にコミットしているのか? ウィキペディアレベルでも調べられることなので、ご興味があったらどうぞ。
だから私は吉本が嫌いになれないのです。って私の感想なんてどうでもいいですね。

ただし、吉本が落語に冷たいことは確かです。本当に不思議なんですよね。どうして吉本はあんなに落語に興味がないんでしょう? 関西唯一の寄席、繁昌亭ができたのが2002年でしたっけ? 確か、繁昌亭に吉本は関わっていないと思います。それほど、吉本は落語に力を入れてこなかったんですね。その理由、誰かご存知の方はいらっしゃいますか?