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メモって何で大事?【メモの魔力】

今回紹介するのは、
「メモの魔力」です!

古本屋に行くと、棚の一列全部がメモの魔力で埋め尽くされてしまうほどに有名で人気な一冊ですよね!

メモをとることの重要性は、自分自身なんとなくわかっていた気でいたためか、今までなかなか手に取ることはなかったのです。

公園のベンチで日向ぼっこしながら、2時間程度で一気に読了。最近は公園で読書するのにちょうどいい気温なのです。

メモというのは、大事なことを忘れないようにするための「記録」としての役割という認識が強かったのですが、どうやらそれ以上の価値を持つもののようです。

メモは「抽象化」の手段

筆者の前田さんにとって、メモをとることとは、本質的な情報を得るための手段です。本書でいう「本質的」とは代替不可能性であり、本質的な情報=私たちの知的生産物になります。

そして、本質的な情報を得るためには、ただメモをとるだけでなく、そこにある情報を「抽象化」することが必要だとして、メモの根幹を「抽象化」に据えています。

「抽象化」のいくつかの手法は本書で紹介されているので、気になる方はぜひ読んでみてください。

とはいえ、私たちは日々の生活で無意識にあらゆる事象を「抽象化」していますし、「抽象化」された概念を用いています。

今私の目の前にある、「洗濯物」「椅子」「本」これらの言葉は抽象化されています。

「濡れているタオル」「木製でひじかけのある椅子」「メモの魔力」これらの具体的事象を抽象化した概念に当てはめて捉えています。

会話をするときには、抽象化した言葉を使用することが多いはずです。(いちいち「そこのメモの魔力って書いてある本とって」なんて言わないですよね。)

メモで思考を深める

さて、「抽象化」という作業は、私たちの思考を深めてくれるようです。

例えば、新しいアイデアを生み出すときに、私たちの頭の中はどうなっているでしょうか。(私はアイデアとは発見や気づきに近いニュアンスで受け取っています。)

まっさらなキャンパスに新たなアイデアを書いていくことをイメージする人もいるかもしれませんが、多くの場合、0からアイデアは生み出されるのではなく、過去の経験や情報が結び付いて形になるのだと思います。

ひらめいた!と思っても実は過去に同じようなことを経験していたり、ヒントになるようなことを考えているものです。

つまり、アイデアの卵は日常に転がっているのです。

だからこそ、メモを取り、「抽象化」作業が重要なのです。

「いやいや、待てよ。アイデアなんて求められる機会なんてないしな。」という方も多いかと思いますが、何も仕事だけではありません。

私は、この「抽象化」という思考は、柔軟性があり、生活の中で応用できるものだと思います。

普段気が付かなかったことも、メモを通して抽象化してみると「そういえば」となることもあるはず。

例えば、私は10時から自宅でバイトをすることが多いのですが、うまく業務に集中できる日とそうでない日がありました。

そこで、2週間ほど業務を始める前までの行動を記録してみました。

すると、集中できる日は、8時30分ごろに起床し、朝ご飯を食べ、軽く運動をしている傾向があることがわかり、今ではそれがモーニングルーティーンになっています。

自分のことであったり、日常生活のことはなかなか客観的に見ることは難しいのですが、メモによって新たな一面を見つけ、豊かにすることも可能なようです。

まとめ

メモってただ記録するだけではありませんでした。

メモで具体的なことを記録し、それを「抽象化」することによって、思考を深め、生活を豊かにするヒントが得られることこそメモが大事だとされる理由でした。

そうはいっても、始めはメモをとる習慣をつけることから始めたいと思います。続けないと意味ないですし、大事なのは「姿勢」ですからね!

表紙裏のメッセージがアツかったので、最後の締めにしてサヨナラです!

僕にとってメモとは、生き方そのものです。
メモによって世界を知り、アイデアが生まれる。
メモによって自分を知り、人生のコンパスを持つ。
メモによって夢を持ち、熱が生まれる。
その熱は確実に自らを動かし、
人を動かし、そして人生を、世界を大きく動かします。
誰にでもできるけど、誰もまだ、その魔力に気付いていない
「本当のメモの世界」へ、ようこそ

ではまた!


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