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コールドシャワー決議

これは私の意思決定の片鱗である。
アウトプットできそうだったので書いてみる。

今日もセンクスブレイン内では様々な議論が行われている。
脳内から様々な有識者が集まり、熱くてドロドロした話し合いが行われる。

本日の議題は夏の日の朝ランで汗が引かないという問題をどうするかである。

出席者のセンクスロジック担当大臣は口火を切った。
水シャワーはいかがでしょうか。
サウナの後に水風呂に入ることは良いとされています。
どんな風に体に良いかは調査中ですが、
少なくとも熱を持った筋肉のアイシングには最適です。
体温も下がるので、汗の抑制には良いでしょう。
よって素晴らしいアイデアだと思われます。

会場中がセンクスロジック担当大臣を支持するムードで包まれる。

その刹那、ミスターセンクスハートさんが口を開く。
彼は唯一外部から召集を受け参加した有識者である。

アイデアさんとロジックさんがおっしゃることはごもっともです。
きっとアイシングにも汗の抑制にも良いでしょう。
しかしだからと言って私は受け入れられませんよ。
40℃のシャワーに慣れた体が15℃の水シャワーを受け入れるか。
数字や科学的根拠で言えば、それは何も問題ないでしょう。
しかしそれはきっと「辛い」ですよ。
少なくとも快適ではないはずです!

センクスハートさんの反論は受け入れられなかった。
辛いことや快適でないことをロジカルに説明できなかったのだ。
他の有識者は皆、ロジカルな事実を好んだ。

その結果、有権者の半数以上の出席かつ半数を超える投票により、
コールドシャワー法案が決議された。

法案は本日午前7時10分に執行されたが、結果的には未遂に終わることとなった。
心が冷水を受け入れられず、約10秒で給湯器のスイッチを押す始末となったのだ。

センクスハートさんの発言は正しかった。
しかしロジック担当大臣はそれを認めようとせず、センクスハートさんを論破しようと躍起になっている。

今まで数千・数万と言う議決がされてきたが、
センクスハートさんが大事な場面で勝ち越している。
その度に両者は言い合いになるが、
永遠に続く線路のように交わる様子を見せないのだ。

人生100年などと言われるが、いつか2人は協力することができるのだろうか。
不安でもあり、楽しみでもあるのでアルシンド。

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