見出し画像

悩んでいる新人社員に捧げる映画~「ちょっと今から仕事をやめてくる」感想レビュー~

青山の気持ちがなんとなく分かったからこそ、途中辛くて止めながら観た。

はじめに


私の中で空前絶後の工藤阿須加ブームが来ている。
先週、ドラマで闇落ちした工藤阿須加を観て、もっといろんな顔をする彼を観たいと思ったのと、有給の前の晩で心に余裕があったので観ることにした。

社会人1年目がこういうのを観るのはヘビーな気もするが…(私自身今の仕事辞めたくないって思っている)推しのため、観なければ…と思って観よう。
「自分向けじゃない」と思って見始めた映画だったが、ところがどっこい今の私にピッタリの映画だった。
主人公・青山のセリフや行動に共感をしてしまったからだ。

新人のプレッシャー


「慎重に迷惑をかけないように」
パワハラ部長やできる先輩に仕事で迷惑をかけてばかりの主人公青山。
彼はいつも謝ってばかりだ。
先輩たちの足かせにならないように、仕事をする青山はどんどん心が病んでいく。
失敗することは誰でもある。
新人は、分からないことだらけだから尚更だ。経験不足なのだ。
でも、新人からしてみればそうではない。自分のミスで先輩たちが嫌な顔をしたり負担をかけたりすることに申し訳なさを感じ、自分を責めてしまうのだ。
目立ちたくない、ちゃんとしなきゃ、失敗して凹んで謝っての繰り返し。
私もそうだ。
「先輩たちに迷惑をかけないように」そんな自己暗示を自分にかけて追い詰めてしまう。
「明日先輩に謝らないと…眠りたくない」と言ってベッドでうずくまる青山と全く同じことを思ってやった。
仕事が「不安」で何かやらかしそうで「怖い」。謝ってばっかで自分が惨めになっていくんだよな。どんどん自分のことが嫌いになってくる。これは、要領が良くない人が誰しも経験していることなのではないだろうか。

みんなにヤマモトは必要だ


「ヤマモト」のように仕事の悩みを吐き出せる存在は必要だ。
私は毎週電話する友だちや親とかに話を聞いてもらっているので、辛い時も何とかなっている。
人に悩みを話すとスッキリするし、自分と違う視点からアドバイスをくれたりするから、新たな気づきも生まれる。今はリモートだからヤマモトみたいに偶然出会うことができない。
今の若者は大変かもだけど、(実際自分からいくのは勇気がいる)自ら「ヤマモト」を探しにいく努力が必要だ。
人に何かを話すだけで心は軽くなるから。


職場の人間関係大事


私の場合は、職場の人たちは本当に優しいし、仕事はなんだかんだでやりがいはあるし、青山と同じ不安を抱えていても続けたいし、生き続けたいって思う。
もし、職場の人が青山の会社みたいなパワハラな人だったらやってられなかっただろうなぁ。自分は恵まれているんだなぁと思った。

最後に


青山や私のようにみたいに悩んでいる人って1人じゃない。
この映画を見たことで、リフレッシュ方法を1つ見つけた気がする。ちょっと思い詰めた時こそ青山みたいに服買いに行ったり、お酒飲んだりしようと。

仕事できなくて自分のことを卑下している人=青山みたいな人って実は結構いると思う。そんな人が観るべき映画なのではないだろうか。


工藤阿須加ずっーと見られて最高だった。
工藤阿須加、もっといろんな作品に出て欲しい。

この記事が参加している募集

読書感想文

映画感想文

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?