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北斎、アニメ界に転生

 さて、今まで、「退職の練習」という生ぬるいタイトルをつけていた自分に、鞭うつべく、「退職の本番」を歩もうと決心したあやのんです。絵は、美術部員が看板で描いた写楽の絵ですが、最近知った「写楽=北斎」説が気に入っているので、あえてこのまま話を進めます。その説はまた後日!
 
 美術教師だったという仕事柄、生徒に、自由に好きな絵を描いてこいという宿題を定期的に出していました。もともと、漫画好きの私です。次第に、彼らはどんな漫画を最近では読んでいるのかと気になって、その本を買って読む気はしないけれど、アニメなら30分単位で観れるし、と、アニメをチェックするようになりました。すべてのアニメチェックと言うよりは、生徒がよく描いてくるもの。「黒子のバスケ」あたりからでしょうか。
 チェックした結果、なんだこれ?と思ったり、世相を映しているのか?と考えさせられたり、漫画論なら、けっこうネタとして書けるかもしれないなと思っております。

 最近、自分の頭に浮かび上がってきたこと。

「北斎、アニメ界に転生」という言葉。

 40代から、ブログという世界に公開された日記帳に興味を持ち、自分も書き、たまに、他人のブログも覗くということをしています。
 その中で、メディアは自分たちに都合の悪いことは報道しないということに気付いて、世界の真実を知りたいという気持ちが強くなり、いろいろなブログをチェックしていた時期があります。その中で毎日、チェックするブログが何個かあって、精神世界のスピリチュアルなブログ、ジャーナリスティックなブログ、レプタリアンという宇宙人について書かれたもの等、その5つぐらいのブログに対して、どれにも等距離でバランスをとっていました。
 本当かもしれないし、偽物かもしれない。信じすぎないが、少しはあるかもしれない。ハートで、直観で判断する。

 その時、え?と思って、それはないだろうと思っていたことが、最近になって、そうかもしれないと記憶の底から、浮かび上がってきました。
 何かの拍子に、目に見えない日本の叡智と繋がるようになった人が書いているブログの「日本の浮世絵の作家たちがアニメ界に転生している」という記事です。うろ覚えです笑。その時は、ふ~ん、ぐらいに思っていたのですが、最近の、アニメ映画の隆盛はどうでしょうか?

 自分自身、映画を観るのが大好きな人間ですが、コロナ以来、世界がまるで映画のようにショッキングで、映画館に足を運ばなくなりました。

 映画やドラマの原作に、漫画が多いというのは気づいていましたが、映画もいつのまにかアニメ映画が全盛です。新海誠監督のアニメは、「君の名は」と「天気の子」しか見たことがありませんが、神社や、結び、非常に日本の伝統を感じる作品です。井上雄彦氏の「バカヴォンド」という宮本武蔵の漫画の絵のうまさ、本当に、北斎クラスかもしれないし、「スラムダンク」の映画も本人が監督して、大ヒット中です。
 「鬼滅の刃」のアニメの凄さは、テレビ放映のアニメを偶然観ている時から次第に引き込まれていきましたが、アニメーター陣の、画力の凄さ、原作を原作以上に動画に再現していくその様は、原作の物語の魅力とアニメーションの凄さが合体したものでしょう。オタク川柳の「経済の柱となった炭治郎」には座布団100枚、あげたいです。

 日本にこれほど漫画が発展しているのは、浮世絵という1本の線でビシッと書き上げる絵画文化があったから、という気がします。浮世絵が日本のマンガにつながっているのではないでしょうか。
 立体感をつけて、影をつけて、という西洋の絵画と明らかに違っています。しかも、現実のように描くことを当たり前のように避けている文化でもあって、日本美術を、本気で勉強したら、トテモ、面白そうです。

 先日、読書感想文を書こうとして、すでに32ページでいっぱいいっぱいになった足立幸子さんの本「あるがままに生きる」にも、こんな気になる一節がありました。

「今、子供達がどんどん変わってきています。
 それはマンガの刺激が強いのです。
 マンガ家の方にはかなり波動が高い方がいらっしゃいますので、やはり閃きで情報が入ってきているんだと思うのですよね。
 それでマンガですごいことを表現しておられますので、子供たちがそれに刺激を受けて、宇宙の本質をわかってしまったのですよ。
 ところが親が全然わかっていないですから、相変わらず自分の枠に子供をはめようとして、子供達をおかしくしてしまっているのですね。」

 この本は2002年以降に買った本だと思うので、21年前の本なのですが、2002年にはピンと来てない話が、今現在のマンガやアニメを観ていると、確かに、有り得る!と感じるものがあります。

 大好きな北斎が、アニメや漫画界に転生しているのかなと思いつつ、日本の漫画を眺めることが、また一つ楽しみになりました。
 まんざら、夢物語じゃないと思いませんか?

 北斎や歌麿、広重、マンガ・アニメ界、転生説笑(⋈◍>◡<◍)。✧♡!

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