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Annaの日記 おっぱい神話

 今からお母さんになる人は必ず気になる「母乳」VS「粉ミルク」。
 そして、卒乳したお母さんは「あー懐かしい話題ね」となり、私は今その真っ只中にいる。


 結論からいうと、本当にどっちでもいい。
  育てばいいんだ!

 (諸事情でミルクとか、
   出が悪いとかの状況の人を除きます)


 「おっぱい」というのは子供を産めば勝手に出てきて、それで赤ちゃんは離乳食の時期まで育っていくと思っていた。

 しかし、我が子は4344gと超ビッグサイズで爆誕した為、最初から足りるわけもなく混合で育った。    
 私はこの時「混合」という単語すら知らなかった。
 「15分授乳をして、その後ナースコールでミルクを頼んでください」と言われ、毎度おっぱい→ミルクは全員がやっている事だと思っていた。

 その情報しかないから、もちろん退院してからも同じやり方をしていた。
 決して、出が悪かった訳ではない。
 最初からかなりよく出ると太鼓判を押されたくらい乳首の形も量も優秀だったらしい。(比べる対象がないので個人ではわからないが)


 色々な方に出産のお祝いをいただき、
  その度に不思議な質問をされた。

  「おっぱいはちゃんと出てる?」


 特に年配の人には、ほぼ初対面の人にも言われた。



     なんてハラスメントな質問・・・・



 私のいた病院がたまたま混合でやってただけで、後から調べると
「私どもの病院は、完全母乳育児で行います!」と宣言している病院は結構ある。
 しかし、なぜそこを歌うのかイマイチわからず

 「母子の絆を深める為」と、神話のような事を書いている病院が多い。


  ネットでは、母乳で育ってない子は
  愛情が薄い子に育つやらグレるやら・・・


 これもまた出生前検査の時のように、ママの友達らに片っ端から聞いた。
 この時代に案外、母乳育児の人が圧倒的に多いのに驚いた。

 粉ミルクはあくまで、母乳が出ない人の最終手段と考えていた人が多く、
泣くので毎時間のようにおっぱいをあげて、一日中乳をほおりだしていた。
 今となれば育てば全然どちらでもよく、なぜあんなに母乳にこだわったのか自分でもわからないという回答が多かった。

 本当にその通りである。実体験として

   全く足りない・・・

15分吸わせても1時間後には指をちゅぱちゅぱしている。


 そりゃそうである。粉ミルク缶に3か月の子で一回の摂取量が200~220㎖と書いてある。
 こんなに出るわけがない。
 満タン貯めてこのくらい出るようになっても、どんどん吸われて一度にこんなに出ないから、子供は慢性的にお腹が空き泣いている。

 粉ミルクは栄養豊富で、私の乳よりよっぽど濃くておいしくて栄養があると感じる。実際腹持ちもかなりいい。


私は、粉ミルクが牛乳くらいの金額で、計量とかミルトンとかめんどくさい行程がなければ、間違いなく粉ミルクを推奨する。



 だけど、それが愛情が薄いとは微塵にも感じず、混合だからグレたと娘に言われたら、和光堂に抗議の電話をいれてやると思っている。


 しかし、未だにどの育児書を読んでも「母乳絶対説」が書いてある。不思議で仕方ない。
 母乳の免疫がどうちゃらと言われるが、今や粉ミルクだって「母乳に近い」を各メーカーうたっている。
 そして、母乳からいいものも出るが、その反面悪いものだって吸い尽くされてしまう。


 しかし、なぜ人は粉ミルクに抵抗があるのか?

一つは、1955年に起きた「森永ヒ素ミルク中毒事件」かなとも思う。
 私の母がちょうど1955年生まれで、まさに渦中にいたため、(母は母乳で育ったが)ネガティブなイメージがあるのかもしれない。

 しかし、やっぱり、

  「お母さん」=「おっぱい」=
    「母乳」(出て当たり前)
    という数式が正しそうだ。


 最初は飲むのが下手で「吸いだこ」が出来ていたが(懐かしい・・・)
 今では、おっぱいを見ても、哺乳瓶を見ても満面の笑みになる。


 そういう意味では、哺乳瓶を嫌がって仕方なくおっぱいや、おっぱいトラブルがあって仕方なく粉ミルクというトラブルなく育ってくれた事には感謝しかない。


    大きくなればそれでいい!!


  もう来月には離乳食が始まる。

 しかし、このミルクだけで、こんなに
 大きくなるって凄いなあと感じながらも
 早く人間の喜びである
 
     「おいしい!」
  
  をたくさん感じてほしい。
  
  好き嫌いや、アレルギーが出ないこと
  を切に願う。

 そして、このおっぱい話題もすぐに懐かしいとなるんだろうな。


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