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シェイクスピア「ハムレット」の名言についてボヤく

There is nothing either good or bad,
but thinking makes it so.
幸も不幸も考え方次第でどうとでも変わる

ウィリアム・シェイクスピア「ハムレット」より

ハムレットからの名言みたいなものはいくつかあると思いますが、これは聞いたこと読んだことある人多いんじゃないでしょうか。

翻訳される方は沢山いますけれども、ググると一番目にする機会が多い文章を引用しました。

英語の何が良いって、単語ひとつひとつに入り交じった意味合いを見つけられることよね。good or but、善悪、幸不幸、明暗、ハイとロウ、快晴と雨、みたいな。

余談ですが、前に街中で首に「妖怪」って刺青入れてる外人見たことあるなぁ。本人はたぶんmonsterなイメージだったんじゃないかな。怪物、怪獣、ゾンビ、オバケ…。カッコイイ印象のmonsterでも捉え方でこうも変わるかって思いました。


私は英語が出来ないから、吟味出来る部分はそういうチープな単語くらいなので、勉強しとけばもっと世界広かったろうなーなんて思ったり。

私なら、

There is nothing either good or bad,
but thinking makes it so.
いいか、この世には幸も不幸も存在していない、考え方がそれを決めているのだ。

こう訳しますかね。翻訳のプロをさしおいて英語知らない素人が何をと思われる覚悟ですが。

人の発言って、その時の状況や心境で言葉選んでニュアンス変えたりするじゃないですか。

私がこう訳すワケは、言わずもがな状況やハムレットの心境という情報をもとにしたからです。

で、ここからが本題。ハムレット読んでるって方は飛ばしてください。

何が面白いって、名言とかって聞くとカッコイイこと言ってるとか、共感するなぁとか、なるほど勉強になるなとか、思うじゃないですか。私は思うんですよね、誰かの名言集とか読むし。

でもこの時のハムレットの状況は、まず当の発言した本人(ハムレット)は憂鬱なんです。

その憂鬱の原因を調べたい王の使い(正しくは知人ですがここは分かりやすく割愛)の発言を、ハムレットがヒラヒラ〜とかわしていくシーンなんですよね。そこでの、「幸も不幸も考え方次第でどうとでも変わる。」

ちょっと見方変わりませんか?

私は名言として目にしたことがある時の印象と、作品読んでから受ける印象は結構違いました。

何が言いたいかと言うと、抜き取り、切り取りってそういうことですよね。

音楽とかもそうですけど、切り取るって結構恐ろしいことだったりするなって思うんです。意図したものが伝わる可能性は結構低いのではないかと。

まぁ、私も昔左腕に彫りました、刺青。
何を彫ったのかって?

"いいか、この世には幸も不幸も存在していない、考え方がそれを決めているのだ。"

てめぇも抜き取り大好きかよっ。


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