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おしゃぶりを卒業したい

彼女がまだ新生児だった頃から、私たちは彼女に安らぎを提供するために、この小さな防衛装置を使い続けてきました。今では、これが彼女のお休みのルーチンとなり、魔法のように彼女を夢の世界へ連れて行ってくれます。

彼女の1歳の誕生日が過ぎた今でも、彼女のおやすみ時間はこのおしゃぶりと共に始まります。いつの間にか、私たちの役割は「おしゃぶりの提供者」から「おしゃぶりの監視役」へと変わりました。彼女は独自のスキルを磨き上げ、自分で棚からおしゃぶりを取ってくるまでに。

彼女が寝落ちしてしまったとき、その瞬間、おしゃぶりは口から離れてしまいます。見ているこっちは一瞬ドキッとするものの、そんなことを気にする様子もなく、彼女はそのまま爆睡。


最近、このおしゃぶりについて悩む日があります。「さあ、どうしたものか」と。なんとも複雑な心境です。彼女にとってのおしゃぶりは、おそらく安心感のかたまりのようなもの。彼女はそれを必要とし、それがなければ夜も眠れない。でも、一方で私たちは彼女がおしゃぶりを使い続けることで、自分自身で眠りにつく方法を学ぶ機会を失っているのではないかと懸念しているのです。

このおしゃぶりの問題は、親としての私たちの日々の悩みの象徴でもあります。我が子の成長を助けるためには、時には難しい決断をしなければなりません。子どもを安心させるための道具を手放させることが、彼女の成長につながるのだとしたら、それは私たちにとっても一大決心になるのです。

一時的に寝かしつけが大変な作業になるかもしれませんが、おしゃぶり卒業という彼女の大きな挑戦に、全力で対応してみようと思います。

またしばらく睡眠不足が続きそうです。

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