サークル活動10年目、文学フリマ東京35に参加します③詩と短歌の試し読み
普段は山にばかり登っている私ですが、文芸サークルの代表もやっています。その3。
11/20に「東京流通センター 第一展示場+第二展示場Eホール」で開催される『文学フリマ東京35』に参加します。入場無料!
サークル名:文芸総合サークル『ペンシルビバップ』
ブース:第一展示場 Q-34
『石』をテーマにした、
小説 :9編
エッセイ:3編
詩 :3編
連作短歌:3編
単作短歌:5編
が、入っています。
これら全部を一冊に詰めて500円!
今回は掲載作品の中から、掲載されている詩と短歌を抜粋して中身をご紹介いたします。
■詩のコーナー
『何のために』(作:東武)
『石』(作:アオイヤツ)
『どこからきたの』(作:青山雪子)
■短歌のコーナー
【連作短歌】
石拾い(作:青山雪子)
※10作中、3作掲載。残りは本誌でお楽しみください
『部活動』(作:川和真之)
『石になりたい』(作:東武)
【単作短歌】
もともと、単作短歌(という言い方で正しいのか謎ですが)は小説だけ掲載していた時間に、小説の内容を短くまとめて百人一首みたいにしよう! という発想からあとがきに乗せていた「ペンシルビバップ百人一首」というものが始まりです。
なので、今回の単作短歌も、小説の内容とリンクしているものがいくつかあります。肝心の小説は、当日イベント会場で手に取って読んでもらえたら嬉しいです。今回ご紹介した詩・短歌の他にエッセイも入っています。お値段一冊500円! 安い!
ちなみに小説9作品のあらすじがこちらです。
【くだけぬいし】東武
宇宙の始まりよりも古くから存在すると、歴史の裏に語り継がれる黒き石。
石は称える者には英知を授け、侮る者には死を与える。
石の力に操られ、小さな村に惨劇が始まる。
【石の上にも三〇年】アオイヤツ
動画配信者タケルとそれを見守る彼女の話。
ネットの向こうにいる誰かだって人間だ。
【残響】本島としや(ゲスト)
静岡県掛川市に実在する「小夜の中山夜泣き石」の、
『江戸時代に女性が山賊に斬られた現場の石から毎晩すすり泣く声が聞こえる』という伝説をベースに、
実際はこうだったんじゃないかという妄想を書いた作品です。
【隕石が落ちてきても私は死なない】本島としや(ゲスト:二作目)
担任の教師は頭が禿げており、ひきこもりの兄も禿げている。
交通規制をする警官はたぶん禿げており、ファミレスの店員に怒鳴っていたおっさんも多分禿げだ。
彼らは勝手に禿げただけだが、大地は隕石によって禿げてしまった。
どれほど禿げ上がっても、私は生き延びる。
禿げは死んでも禿げたままだ。
【石をあつめる】ひめ草
一歳半の子どもと散歩。
一見穏やかなようで、でも内心穏やかでないようで、
子どもはおかまいなしに石を拾い集める。
【ビンの中の石】矢樹育子
メッセージインアボトルの物語です。
誰しも経験があるでしょう、ガラス越しの宝物を大切にした記憶が。
そんな不思議な時間を紡ぎます。
【石を食べる彼女】青山雪子
会社の飲み会で隣になった彼女の出身地では、石を食べるのだという。
【石だまりの部屋で】綿貫亘
江戸時代ごろのお話。
岩のように大きな男は柳のように細い男と出会う――――。
【狐の恩返し】川和真之
「ねえ、私たちって、結婚するのは難しいと思うの」
結婚式前夜に、彼女はそう言った。真剣な眼差しで。
あらためてもう一度。
11/20に「東京流通センター 第一展示場+第二展示場Eホール」『文学フリマ東京35』入場無料!
サークル名:文芸総合サークル『ペンシルビバップ』
ブース:第一展示場 Q-34
それでは皆さま今後ともよろしくお願いいたします。
また新しい山に登ります。