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Mirazur ***

僕がフランスで最も感動した
南仏 Menton にあるレストラン

" Mirazur (ミラズール) "

今回のGuide Michelin 2019 " で

2つ星→3つ星


に昇格したそうです。
(その他にAnnecyの Clos des Sens も3つ星に。)

今回は2018年12月に僕がここを
訪れた時のことを紹介したいと思います。

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パリCDG空港からちょうど1時間半✈️
ニース空港からTER で1時間ほど
レモン祭りで有名な南仏の街
Menton(マントン)に到着しました。

岩山のトンネルを抜ければイタリア🇮🇹

イタリアとの国境のすぐ近く、
海沿いの崖の中腹にMirazurは建っています。

地中海が見渡せる最高のロケーション

メインダイニング

手前:スモークしたモッツァレラの熱々フリット
奥:乾燥させた西洋ゴボウ、ラルド、黒トリュフ

カボチャとキャトルエピスのタルト

ラディッシュの器にマスの卵、コリアンダーの花

ローズマリーの花、発酵クリームのチュイル

ここまでが Petits sales (一口サイズのお通し)
小さくても丁寧な仕事がされていて期待が高まります。

そしてコースがスタート。

ジラルド産の牡蠣、洋梨、エシャロットクリーム

僕は生牡蠣があまり得意ではないのですが
洋梨と合わせることで食べ易くなっていました。

ビーツ、キャビアのクリーム

生ハムの出汁で柔らかく煮たビーツと
キャビアを贅沢に使ったクリームソース。

せっかくの機会なのでここで
白トリュフの特別料理を追加。
立ち上がる薫りを全力で吸い込み、
サービス人に笑われる(笑)

ピエモンテ産の白トリュフを目の前でスライス!

白トリュフ、ホウレンソウ、リコッタのラビオリ

好き嫌いの分かれる独特の香りですが
やはり本物は格別です。
日本で食べるよりはずっと安いですが
それでも超高級食材。
(この後しばらく倹約生活だったのは
言わずもがな…)

甲イカ、バーニャカウダ、アーティチョーク、タコ墨チップ

肉厚の甲イカをタリアテッレに見立ててカット。
20cm以上はあるのにきちんと揃っていて
凄い包丁技術です。
パスタみたいに巻いて食べてね、
とサービス人のお兄さん。

イノシシのコンソメ、紫キャベツのラビオリ、フォワグラ

イタリアに近いこともあってパスタ生地も絶品。
澄んだコンソメはフランス料理の真髄。

マトダイ、イクラ、スダチのヴァンブランソース

レモンやオレンジで有名なマントン
最近では柚子やスダチなども
栽培されているそうです。

4種類の新ジャガ、マテガイ、燻製ウナギ

ホクホクのジャガイモに、
ウナギの塩気と燻香がとても良く合います。

鳩、黒キャベツ、カラスムギ、ジュのソース、柚子のクーリ

時期的にも当然メインはジビエ。
Palombes という野生のハトです。
付け合わせには黒キャベツ、
揚げたカラスムギ、そして
フランスで完全に市民権を得ている柚子。

ミカンのグラニテ、カボチャ、バニラムース

Clementine というミカンが市場で山積みにされて
売られている光景は日本を思い出させます。

バリ島産ショコラ、オリーブオイル、ローズマリーのグラス

オリーブオイルはこう使うのか!と驚きました。
辛味と苦味が弱いフルーティーなタイプだから
違和感無くデザートに仕立てられてるんですね。

Migardise(お茶菓子)
マントン産レモンのパートドフリュイ
レモングラスとミントのタルト

枯葉に隠れたパンデピスのチュイル

どれが本物か分かりますか?(笑)
シェフの遊び心が伝わって来ます。

料理の美味しさは勿論のこと、
プレゼンテーションの驚き、
組み合わせの面白さ…etc,
どれをとっても最高で、間違いなく
3つ星にふさわしいレストランでした。


(出来るなら今すぐ会社を辞めて
ここで働きたいくらいに…)

このレストランはWorld Best Restaurant 50
2018年版でも 第3位 にランクインしているので
今年の順位が楽しみです!

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