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【本】について

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本の紹介、本についての記事をまとめました。
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記事一覧

【ブックレビュー】坊っちゃんだらけの松山で『坊っちゃん』を読む

先日の愛媛旅行に向かう道中、せっかく松山に行くのだから『坊っちゃん』を読んで向かおうと思…

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【ブックレビュー】村上春樹訳で読むレイモンド・チャンドラー『さよなら、愛しい人』

ジョナサン・レセムはチャンドラーをこう評している。 清水俊二さん訳の『さらば愛しき女よ』…

バラクーダ
1か月前
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最近読んだ本 5選

先日『習慣』に関する記事を書いた。 そこでは触れなかったが、自分が習慣にしている趣味は何…

バラクーダ
2か月前
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ブックレビュー 【砂の女】

安部公房(1924~1993) 『砂の女』 私が安部公房作品を読んでいつも感じるのは、「…

バラクーダ
7か月前
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私が好きなSF小説 5選

こんな話を聞いた。 ビジネスマンが、男に尋ねる。 「本は読むかい?」 「まぁ、多少は」男が…

バラクーダ
7か月前
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【品田遊】全作品レビュー

noteでも大人気のクリエイター品田遊さん。 私は、旧Twitter(あえてXとは書かないです)のダ…

バラクーダ
8か月前
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私が好きな対談本 5選

本というのはその人の頭の中を覗き見た感覚になれて、そういうところが私は好きだ。 では、会話というのはどうだろう。 相手があって成立する会話は、必ずしも本心ばかりではないかもしれない。 ただ、逆の場合もある。 一人称では見落としてしまう「気付き」があったり、相乗効果や化学反応によって、概念やロジックが肉付きされていくというものだ。 私が対談本を好きなのは、まず口語体であるので読みやすいというのがある。 そしてそのジャンルの専門家が咀嚼をしてからアウトプットしているので、洗練さ

ブックレビュー 【ペンギン村に陽は落ちて】

高橋源一郎(1951〜) 『ペンギン村に陽は落ちて』 「Dr.スランプ アラレちゃん」という…

バラクーダ
8か月前
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ブックレビュー 【上達の法則】

岡本浩一(1955~) 『上達の法則』 不器用な自分をどうにかしたい。 小さい頃から漠然と…

バラクーダ
8か月前
20

私が前向きな気持ちになれた本 5選

読書に適しているタイミングはいつでしょうか。 異論はあると思いますが、私にとってそれはネ…

バラクーダ
8か月前
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ブックレビュー 【金閣寺】

三島由紀夫(1925~1970) 『金閣寺』 1956年発表の本作は、言わずと知れた近代文学…

バラクーダ
8か月前
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ブックレビュー 【まほり】

高田大介(1968〜) 『まほり』 人には歴史があるが、国にも歴史がある。 人間というのは…

バラクーダ
8か月前
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私の視野を広げてくれた本 5選

本は色々な場所へ連れていってくれる。 様々な視点や、考え方、そして知識を与えてくれる。 与…

バラクーダ
8か月前
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私が好きな村上龍 5選

本には出会いがあるといいます。 まさに今、このタイミングで出会えて良かったと思えるもの。 ちょっとまだ早かったかな本棚で眠らせ、後日読んでしっくりくるもの。 私は10代の後半に村上龍氏の作品に出会いました。 その内容に衝撃を受けたのを覚えています。 初めて触れたのが『コインロッカー・ベイビーズ』で、 その後デビュー作の『限りなく透明に近いブルー』に遡り、そこから追いかけている作家さんです。 同じ村上としてよく語られる春樹氏も、当時並列して読んでいました。 ただ「1Q84