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「VIVANT」と「私は貝になりたい」❤

スケールの大きさとストーリーの複雑さで注目を集めているテレビドラマVIVANTの撮影が島根県の出雲地方で行われているということで
何故島根県ロケかと思い出したのは
15年前

福澤監督は福沢諭吉の玄孫で身長190センチの偉丈夫

テレビドラマ化されて有名な橋本忍作「私は貝になりたい」が
福澤克雄監督、中居正広、仲間由紀恵主演で映画でリメイクされた時のことじゃ
このドラマは理容師が主人公とあって
「古い理髪椅子を10台揃えなければならないので、協力して下さい」
と美術監督から電話があったのじゃ
なんでも主人公が修業した店のセットに必要だとのことじゃった😅
そこでわしが知っている限りの理髪椅子の持ち主を教えたのじゃ
そして

隠岐の島ロケでは、海に射す太陽光が奇跡的な効果を出している

主人公が復員後に出した理髪店には、わしの店のこの大正時代の椅子を貸し出す予定じゃったのじゃ↓😍

大正から昭和20年頃まで使用されたアールヌーボースタイルの椅子で
当時最も普通の椅子だが、現在から見ると大変豪華に見えてしまう

しかし、その写真を見た福澤監督から「そんな豪華な椅子では、貧しい二人がやっと店を出した感じがしない」とNGが出て
困った美術監督がネットオークションで落札した下の右のような椅子が使われたのじゃった😮
終戦後の椅子ではなく明治中期から大正初期の椅子じゃったが
監督によると、歴史的事実より、ドラマ的真実を選ぶということじゃった😅

左が明治時代、右が大正初期の理髪椅子

ドラマの舞台は高知県じゃったが、妻の仲間由紀恵が、腰まである雪の中、戦犯になり死刑判決の出た夫、中居正広の助命嘆願の署名を集めるシーンは、島根県の奥出雲で撮影されたのじゃ
映画を観に行って驚いたのは、釈放に希望を持つ中居正広に、同房の笑福亭鶴瓶が言った
「釈放されたら、山陰の倉吉に来てくれよな、近くには東洋一の湯量を誇る三朝温泉もあるしな」とのセリフ!!
「三朝だって!!」と観衆がどよめき顔を見合わせたものじゃった😮
このセリフは、協力したわしに対して監督がお礼として入れたセリフじゃろうかと調べると、原作の中に最初からそのセリフあったと分かったのじゃ
椅子は肩透かしじゃったが
小道具として、戦後のシェービングマグやシャンプーボトル、バリカンや粉石鹸容器を貸し出したので、エンドロールに「梶川理髪館」と名前が出たのは、良い記念じゃった😍

因みに、フランキー堺主演の第一作の椅子はホーローの椅子で正確でしたが
所ジョージの主演作では、ライオンの彫刻がある豪華な椅子でした😮

さて、VIVANTのドラマ的真実を観るとするかのう😅

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