個人事業主音楽家は体力勝負

おはようございます。音楽家、チューバ奏者、指揮者、金管バンドディレクターの河野一之です。

プランク6分10秒まできました!毎回世界の全てを恨みそうになるぐらい辛いです。 

というわけで本題の前にお知らせです。お知らせがだるかったら目次から飛んでください。

お知らせ

今年で9年目、コロナ禍も乗り越え今年も開催されます!しかも今年は9バンド+一般公募でお集まりになる大編成のマスバンドの計11ステージ

7時間半の金管バンドコンサートは世界でもここだけでしょう。
河野は祭マスバンド、Riverside British Brass、茨城ユナイテッドブラスにて登場いたします。

祭にも出演するRiverside British Brassの定期演奏会が開催されます。今年は吹奏楽の名曲の一つたなばたに、当団が誇るソリストたちの熱演が楽しみます!ぜひお越しください!

少し遠いですが、9月には久々のバンドとの協奏です!大高ブリリアントブラス様の記念すべき第10回記念定期演奏会にてRVWの協奏曲や世界初演作品チューバとブラスバンドのための「マソルッフ」など盛りだくさんでお送りします!河野のソロ、ぜひお楽しみに!

コンチェルトを演奏させていただいた翌日は、ブラスバンド体験会!
河野と金管バンドして遊びましょう!

個人事業主音楽家は体力勝負

2013年の英国での夏、とってもしんどいことがあり、メンタルを崩しそうになった河野は「このままではいけない」とめちゃめちゃ自分改革に走ります。

その中の一つに肉体改造があり、当時90kg近かった体重を一年ほどで60kg前半まで落としました。(人生で初めて筋トレに成功しました。)

さらにイギリス留学を終え、日本でのプロ生活をガンガン始めていた中で、

「どこまで頑張ればいいんだろう」

という壁にぶち当たり、ここで虚無を発動。僕の人生の分岐点を迎えました。その時の話↓

こうして、肉体改造とメンタル面の強化を同時並行的に進めていった結果、今、結構元気です。

肉体面では2日に一回の筋トレ(2023年6月現在。腕立て220回、腹筋220回、スクワット200回、プランク6分10秒)、筋トレをやらない日はヨガやストレッチ、それ以外に時間がある時にはさっと8,000~10,000歩ほど歩いています。

メンタル面では心理学の資格を取ったり仏教も勉強したり、最近では精神科医の先生方の発信も見たりと、引き続き勉強を続けています。

というようにずっと自分を保つために変化や進化を加えながら継続しています。

というのも僕がなりたい音楽家というのは、

体力的にメンタル的にもハード

です。

河野はチューバ奏者、指揮者、金管バンドディレクター、そして企画運営個人事業を展開しています。

まず

チューバで言えば、演奏、ご指導、各種企業様とのアーティスト業務、個人練習や研究

指揮者:常任指揮者をお任せいただいている茨城県Nexus、東京都RBB、大阪府IBE、そして7/8にある東京ブラスバンド祭ではマスバンドの指揮

さらに東京ブラスバンド祭で茨城ユナイテッドブラスの指揮、そして今後もさまざまイベントなどで指揮を振らせていただく機会もあります。

金管バンドのディレクターとしては、バンドのレッスンをさせていただいたり、選曲のアドバイスや演奏会の構成へのアドバイス、また東京ブラスバンド祭のマスバンドの総括、ミュージックエイト様での記事の執筆、英国の著名人や雑誌への情報のご提供、海外への視察

企画運営では、基礎練習会、金管バンド体験会、練習会、またBrass in Recital他

この他に多種多様な事務作業、SNSでの広報業務、営業活動などが山盛りです。

というわけで、簡単に書いてもこのぐらい個人事業主の音楽家として、活動をさせていただいています。

時に移動に片道約10時間かかる距離もありますし、夜行バスで帰宅後シャワーを浴びてすぐ出動なんていうのもあります。

その中で出会う方々との一期一会はとても大切にしたいので食事や飲みなどもご一緒させていただきます。

ある週末

ある週末は
1日目
朝:筋トレや個人練習
昼:中学校のご指導
夕方:片道3時間の移動
夜:バンドの指揮

2日目
朝:片道4時間の移動
昼:レッスン業務
夜:バンドの指揮
深夜:夜行バスで8時間の旅

3日目
朝:都内着、帰宅
昼:帰宅後シャワーを浴びてオンラインレッスン
昼②:対面レッスン
夕方:移動
夜:バンド指揮

とこんな風になります。とてもハードな例を書いただけなのでもちろん毎週こうではありませんが、時たまこういう時があるのです。

肉体的にも精神的にもかなりの負荷がきますが、幸運なことに愛する音楽やそれにまつわる大好きな人たちとの仕事なので生き残っています。

暇さえあれば勉強研究、体力作りとメンタル強化、そしてガッツリ休む

なので、週末は先述したようなスケジュールになるため、平日をどのように過ごすかが生き残りをかけた分かれ道になります。

まず肉体面では
・2日に1回の筋トレ
・なるべくエスカレーターなどを使わない
・暇さえあれば散歩
・移動できる距離はできるだけ自転車で行く(往復3~40kmぐらい with no tuba, of course.)
・早寝早起き
・食べものや飲酒のコントロール(何をどのくらい食べるか、また飲む日と飲まない日を完全に分ける)

精神面では
・noteのようなアウトプットを繰り返す(自己分析、自分を客観的に観察する習慣をつける)
・精神科医のyoutubeや書籍を読み学ぶ
・とにかく勉強

そしてこの両方を合わせた内容で
・休日を意図的に作る(暇になったら休む、遊ぶではない)
・ダラダラ仕事や練習、筋トレをせず、やらないときはやらない
・しっかり休み、遊ぶ

を心がけています。

やってみて痛感していますが、本当にこれができないと自分で言うのもなんですが、僕のスケジュールはこなせないのです。

肉体面でのトレーニングや習慣をおこなっていることで、チューバや指揮を様々な場所で長い移動時間を耐え、長時間行うことができたり、

精神面を鍛えることで、メンタルのコントロール、また膨大な数のそれぞれ違った業務内容を同時並行的に進めていくことができます。

またあらかじめ設定しておいた休みでのんびりしたり、遊んだりとボーナス的な感じでメリハリをはっきりした休暇をとることで、また仕事や自分のやりたいことに全力で迎えるのです。

この中で特に大事なのは「休む」ことで、筋トレもメンタルも休まなければ筋肥大は起きませんし、情報や習慣も脳に定着しません。

音楽家という仕事

誰だったかが記事にしていてとても共感したのですが、音楽家という仕事は

・絶対にミスれないエンタメの世界での緊張感のある仕事
・自分1人が倒れると本当に多くの人にご迷惑をかける代えの効かない仕事
・組織に所属せず個人事業主としてやっていると収入は自分の腕一本にかかる

といったプレッシャーが華やかな世界の裏にはあります。これは良い悪いの話ではなく、何にでも利点と欠点があるだけという話です。

なので、自分の生活や人生をそのままかけていかないと到底成り立たないなと思います。そしてそれを楽しめたり、謳歌できないときついですよね。

僕は楽しみ続けたり、謳歌し続けるために先述したトレーニングを全て続けています。でもこれも楽しくてやっていますし、自分の人生を自分自身でアレンジしているようですごく有意義なのです。

つまり、河野が約10年かけて作ってきた「河野に合う習慣」なのです。なので何が大事かというと

自分に合う方法を試しては継続、試してはやめると繰り返し知っていくことです。

もし、これから個人事業主の音楽家を目指すのであれば、きっと音楽面に関しては好きで簡単に修行できるでしょうから、まずは

肉体面と精神面両立を目指してみてください。そして毎日毎日とにかく勉強研究トレーニングです。試行錯誤、Try & Error

身体がやられれば、メンタルも崩れます。またその逆にメンタルが崩れれば身体も崩れます。どちらか一方ではダメなのです。

僕は僕が思う最強になりたいし、尊敬する音楽家たちのようになりたいので引き続きトレーニングに励みます。

All the best my friends!
Thank you
Kazz


サポートして頂いた支援は全て金管楽器や金管バンドの奏法の研究、音楽を使ったエンターテイメントの発展に使用させていただきます。