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失業した契約社員が、自分のコンテンツで世界を動かした話

成功する人には、ひとつの特徴があります。

それは、ひとつのことをやり切る力の持ち主ということです。

この話をすると、決まって次のようなことを言われます。

「ひとつのことをやり切る人は、きっと好きなことを見つけられた人なんでしょうね?」

確かに好きなことだったら、やり続けられるような気がしますが、単純に好きというだけではやり続けることはできません。

私の例ですが、過去にのめり込んでは飽きてしまったことが山ほどあります。

フィッシング、株取引、料理、お茶など数え始めたらきりがない。。。

そのつど妻から「パパ また? いつまで続くことやら・・・」
っと何度言われたことか?

一番のめり込んだのはプログラミングです。
これは15年くらいやったのでVBA、C言語ができるようになりましたが、60歳になったあたりから、体力的にキツくなってやめちゃいました。

好きなことって、その時の体力や環境次第で変わっていくものなんですよね。本当にやり続けられることかどうかは、色んな要素があるものです。

では、幾つになってもやり続けられることとは、なんでしょうか?

それは、何か問題を解決しようとしたとき、とっさに取る行動や考え方の中にヒントがあります。

その人のが生来持っている特性に根ざしたことなので、飽きて止めようと思っても止められない、唯一ずっとやり続けらることだと思います。

実は、私にとってNoteがそうです。

もともと文章を書くことは嫌いではありませんでしたが、特段好きなことでもありませんでした。

でも、これまでビジネスで培ったマネジメント手法を誰かに伝えたいというモチベーションが芽生え、すぐに思いついた方法が「書くこと」でした。

※過去にYoutubeも手を出したのですが、途中で投げ出してしまいました。。。苦笑 きっと自分の特性にあっていないことだったと思います。

今日は、好きなことをやり続けるためには、どうしたらよいのかについてお話したいと思います。

1.思わぬ事からコンテンツが生まれる


べリングキャットという会社をご存じでしょうか。

この会社はイギリスのレスターという町で、エリオット・ヒンギスさん(40歳)が経営されている情報発信会社です。

 この会社は、SNSに投稿された記事や、写真、動画、地図情報を分析して、事件の真相を突き止める活動をしている会社で、2014年7月にマレーシア航空の旅客機がウクライナ東部の新露武装集団に撃墜されたとき、ロシアの関与を暴きました。

この手法をオシント(オープン ソース インテリジェンス)と言うのだそうですが、エリオットさんは第一人者として国際ジャーナリズムから注目されている人物です。

 エリオットさんは、元々普通の事務員だったのですが、ある日契約を打ち切られてしまい、暇を持て余していたそうです。

そこで趣味だったオシント手法で中東情勢の分析を始めたところ、各国の警察やメディアも気づけなかった、ロシアの関与を突き止めたそうです。

つまり、エリオットさんはリストラされて、やることが何もない状況になったとき、真っ先に思いついたことがオシントだったのです。

その後、オシントをやり切ってコンテンツを確立し、それが国際的な評価を貰うまでに高めることができました。

 ジャーナリズムのイノベーションです。

 2.やり続けると、知識と知識が融合し体系化されて、イノベーションが起こる


エリオットさんが、オシントというコンテンツをどうやって創り出したのか?

彼は最初から、オシントなんて名付けられたコンテンツを創ろうと考えていたわけでなく、恐らく断片的な記事や、写真、動画、地図情報を繋げて観察していたに過ぎないと思います。

この作業。。。興味の無い人にとっては、退屈極まりない作業です。
ですがエリオットさんにとっては、楽しくて仕方がない作業だった筈です。

経営学者として有名なピータードラッカーの著書の中で、面白い文があったので抜粋します。

「ライト兄弟の飛行機も、二つの知識によってもたらされた。

(中略)ガソリンエンジンだった。

もう一つは、数学的な理論であって、実験の結果得られた空気力学だった。

この二つも、お互いに関係なく得られた知識だった。

だがこの二つの知識が結合することによって、初めて飛行が可能になった」

            『イノベーションと起業家精神』ダイヤモンド社


エリオットさんは、誰でも接することができるインターネットと、SNSとオシントという知識を融合させて、それに洞察力と分析力という特性「(強み)」を活かし、ジャーナリズムにイノベーションを起こしました。

 ライト兄弟も、その時代にすでにあった技術を融合し、持久力をいう特性(「強み」)を活かして、当時は誰も信じていなかった“人が空を飛ぶ”イノベーションを起こしました。

3.イノベーションは意外にも足元にある

イノベーションと聞くと、たいそうなことだと思う人が沢山います。

「莫大な”人モノ金”がなければ、できることではない」というイメージです。

しかし、お読み頂いた通りエリオットさんはリストラにあったサラリーマンです。

 こうしてみると、イノベーションは誰にでも起こせる可能性があります。

ただ一つ要求されることがあります。それは自分を信じて、できるまでやめない持久力です。

 自分の特性にあった好きなこと、やりたいことであれば、誰にだってできそうな気がしませんか。

そう考えると、毎日わくわくして生きていけます。

皆さんもイノベーションを起こしませんか?

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