本当に精緻な出来でした。
丹念に手掛かりを捜し、一つ一つ論理的に考えていけば、真相に到達可能な作品です。ぜひ挑戦してみてください。
不知火さんは、いずれミステリ界で活躍なさる方だと思います。その日がなるべく早いことを祈っています。
――有栖川有栖

面白かったです。うまく綺麗にまとめられるなと感嘆しました。
犯人当てというのは作者への信頼がないと深く時間を費やせないものです。
「挑戦状つきの犯人当てにおいては、ロジックによって解明できないトリックの存在を、読者は無視することができる」このポリシー、茨の道をこれからも歩み続けて欲しいと思います。
――麻耶雄嵩

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「読者への挑戦」つきの本格ミステリ短篇、「雨の牢獄」を発表します。

どなたでも参加が可能ですが、「第三者が不用意に閲覧できてしまう状態における、ヒント・推理・議論などの公開」は禁止します。

たとえば、Twitterなら「fusetter（ふせったー）」
https://fusetter.com/
を利用する等して、ご配慮ください。

これを守らなかった場合に傷つくのは、作者である私ではなく、その他大勢の参加者の皆様です。
発表から時間が経ってからこの作品の存在を知る後発の参加者の方もいらっしゃることになると思います。一人でも多くの方が「自力で問題を解く楽しみ」を得られるよう、ご協力ください。

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2020/05/02　更新
解答篇の公開時期について長時間模索していましたが（企画立案当初はCOVID-19終息後を計画していましたが、それでは先になりすぎる）、ようやく発表形式を整えましたので、発表します。

本日より、解決篇を一〇回程度に細かく分割し、不定期的（おそらく数日から数週間おき）に順次公開していきます。

※ノーヒントで解きたい方は、公開された解決篇を一切閲覧しないという選択肢を取ることができます。

※皆目見当もつかない方や、部分的に解き進められている実感のある方は、各々の推理の進捗状況に応じて、その時に公開されている解決篇を少しずつ読み進めることが可能です――もちろん好きな箇所で解決篇を読むのを止めることも自由です。

このかたちであれば、公開当初から本作品を知っている方に対しては「解決篇の順次発表をリアルタイムで心待ちにする」という、ささやかな付加価値――もどかしく感じる方もいらっしゃるとは思いますが――が提供できるのではと考えました。

筆者にとっても、昨今の先行き不透明なスケジュールの中において、複雑かつ多岐に渡る解決のロジック――大多数の読者の想定を遥かに上回るであろうボリュームですのでご期待ください――を時間をかけて整理しながら書き進められるという利点があります。

息の長いプロジェクトになりますが、気長にお付き合いいただければと思います。

筆者の各種SNSアカウントをフォローいただければ、最新情報を得ることができますので、この機会に、是非そちらのご登録もお願いします。

note: https://note.com/be_lie_ve
Twitter:
　個人 @rouis_ymgs
　店舗 @cafe_bar_magic
instagram: @cafe_bar_magic

ご意見がございましたら、お気軽にお寄せください。

――それでは、お楽しみください。

※【問題篇（前篇）】はこちらから

お詫びとお願い

本企画の発端は、「謎屋珈琲店金沢本店」にて去る３月に開催予定だった「有栖川有栖トークイベント」および「謎屋deフーダニットvol.7」の延期です。
企画・運営として参加していた私が「参加予定者に愉しんでもらえるようなオンラインイベントを」と考えた結果が、本企画です。

「雨の牢獄」は、既に短篇版として存在しており、将来的に加筆して長篇化する計画でしたが、奮発してこの機会に発表することに決めました。

そう長くない作品なので、万全を期すため、文章を全面的に修正し、その間、既に読んでいただいたことのある有栖川有栖先生と麻耶雄嵩先生と連絡を取り、推薦文の掲載許可をいただきました。

そうして準備を進めている間に、今度は私の本業にも、コロナ禍が迫ってきました。ご存じのとおり、エンターテインメント業・飲食業は、世界的に壊滅的な状況です。
あとはただ、発表するプラットフォームを整えるだけ……という状況まで漕ぎつけながら、なかなか本企画に時間を割くことができませんでした。

既に本企画を告知していた皆様につきましては、発表の大幅な遅延をお詫びいたします。

また、作者自身がこのような状況ですので、本来は皆様のための本企画を利用するようで心苦しいのですが、生活には代えれませんので、恥を忍んで「寄付」を募ることにします。
下記の「サポートをする」より、ご協力いただければ、幸いです。

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