【教育】大切なことは目に見えない。
民間企業で12年間営業として働いてきたが、転職して教員となった。
どの仕事でも業界を変わると、その違いに驚くことが多い。
営業から教員となって、難しいな~と思ったことは、取り組みや実践に対する費用対効果の測定の難しさだ。
費用対効果は、ビジネスの基本と言われる。
営業の時は、常にどうすれば良い結果につながるのかを考えて、効果的な方法に取り組んでいた。そして自分の時間というコストも含めて、費用対効果を考えて、仕事の優先順位をつけていた。
そしてその方法は効果があったのか、なかったのか、いろいろな形で数値化することができた。営業であれば、受注できたできないなどの、「結果」という数字のフィードバックを得ることができた。そこで、自分の取り組みに対する一定の効果測定ができた。
しかし教育の現場では、効果の測定は難しいことが多い。
教員が取り組んだことが、相手にとって効果があったのか、なかったのか、現在時点では判定が難しい場合が多いからだ。
そして、逆に効果測定は難しいけれども、現場の感覚では、あきらかに効果がある、有効であると思われることも、たくさんあることがわかった。
教育という仕事では、明確に結果を測定できないけれども、効果があると、肌感覚で感じることが本当に多い。
例えば、私はいま学級担任をしているが、安心感のある温かいクラスにしたいと考えている。そんなクラスになるために、以下の方法が効果があると明確に言うことができる。
例えば、私はいま
〇毎朝教室で、「笑顔」で生徒に話をしている。
〇毎朝、昇降口で、生徒たち全員に「大きな声であいさつ」をしている。
〇毎日「教室をきれいに」している。
〇教室の掲示物は「生徒たちが書いたものを、整然と掲示」している。
〇いつも生徒たちの活動を「笑顔で見守っている」。
上記の行動は、当たり前のことも多いし、そんなこと、と思われることばかりである。しかし教育の学校現場において、上記のことが生徒にとって、学校にとって、とてつもなく大切で、とてつもなく効果があることだと感じている。
そして上記行動を含めた、教師自身の「在り方」、目に見えない心の姿勢こそが、ほんとうに大きな影響を及ぼすし、大切なんだと、身をもって感じている。
そう、教師という仕事において真に大切なことは、目に見えないことだと、感じる毎日である。
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