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相続のセミナーに参加してみて

先週の金曜日、会社の労働組合で相続のセミナーがありました。
ファイナンシャルプランナーの先生をお招きして、相続について真剣に勉強してきました。


相続は残された人にとってはスタート

私の両親はまだ60代・70代で健在ですが、昨年2月に祖母が亡くなったときに母がいろいろと大変そうだったのを見てきたので、「いざ」という時に焦らないために相続のセミナーに参加してみました。
参加者の年齢層は幅広く、私と同じくらいの年代の人もたくさん参加していました。

まず初めに相続の心構えとして、亡くなった人にとっては命に終わりでも残された人にとっては新しい関係性のスタートだから、いつも以上に気配りを大切にすることを教えていただきました。

私は関東出身で今は関西に住んでおり、親戚はほぼ皆関東に住んでいてあまり普段は会う機会が少ないのですが、毎年年賀状を出して少しでもお付き合いや近況報告ができるようにしてきました。
今年は喪中なので年賀状は出さないですが、今後も親・兄弟や親戚との付き合いを大切にしようと思いました。

葬儀・法要の基礎知識

次に葬儀・法要の基礎知識として、一般的な葬儀の流れや喪主の主な仕事、主な法要の流れを教えていただきました。

ご臨終後に医師に死亡診断書を書いてもらうのですが、もし1人で亡くなっていたら第一発見者は救急車を呼んだり警察を読んだりして大変なようです。
その後遺体の搬送・安置・納棺を経て通夜・葬儀・告別式を行い、火葬・初七日という流れですが、今は葬儀・告別式と同じ日に初七日までやってしまうことも多く、ご臨終から初七日までだいたい3日間だそうです。

注意点としては、お墓が寺にあるのか霊園にあるのか確認し、菩提寺があるのかどうか確認しておいた方が良いそうです。
私の場合は祖父母のお墓は霊園にあるので、お坊さんは宗派だけ気をつければ良いのかなと思いました。

葬儀後に必要な届け出・手続き

次に公的な手続き一覧・税金関係の手続きなどについて学びました。
公的な手続きは葬儀社から一覧を貰えたりネットで最新を確認できるので特に覚える必要はなく、役所に事前確認してから行けば大丈夫だそうです。

相続税の申告は相続税の案件を多く扱っている税理士さんにお願いすると良いとのことでした。
それ以外の手続きとしては、特にクレジットカードの停止手続きは早めに行った方が良いそうで、気を付けようと思いました。

遺産分割の流れ

この日の講師はファイナンシャルプランナーの先生ということで、特に遺産分割やトラブル事例については詳しく興味深く聞くことができました。

遺産分割の流れとしては、何よりもまず先に相続人の特定が先です。
亡くなった人が生まれてから死ぬまでの戸籍謄本と相続人の現在の戸籍謄本を取り寄せて、相続人を確定させます。

その後遺言書を捜索して遺言の検認を行い、相続財産の調査をしますが、財産調査は身内ではなく外部に調査依頼した方がもめごとの種にならずに済むそうです。
必要であれば相続放棄・限定承認の手続きを3か月以内に行いますが、期限が短いので注意が必要です。

遺産分割協議は相続人で納得できればOKですが、遺産分割のルールを知っていれば喧嘩にならないので各自が知識を持って臨むことが大切です。
そして遺産分割協議書を銀行などに提出し、10か月以内に相続税の申告を行います。

最近、法定相続情報証明という制度ができて、これは法務局に情報登録の届け出をしておけば戸籍謄本を都度取り寄せなくてもOKになる制度とのことでした。
もし相続が発生した時には、普段仕事をしていて忙しいのでこの制度を利用してみようと思いました。

よくあるトラブル事例として、「普通預金を勝手に引き出す」「金銭以外の財産評価(特に不動産)でもめる」などの事例を、実際の書面を見せてもらって生々しく紹介してもらいました。
特に初動をミスるともめやすいみたいなので、遺産分割協議書を作るまで1つ1つを丁寧にこなすことが大切だと感じました。

相続が発生したらまず相談

「相続」が「争族」にならないために

私に関していえば、相続が発生するのはまだまだ先の話だと思うので、今セミナーで話を聞いても実際に相続が起きた時には忘れてしまっていることも多いかもしれません。
なので、相続が発生したらまずファイナンシャルプランナーの先生に相談して1つ1つの手続きを把握し、間違えないように進めていきたいと思います。

相続は新しい親族関係の始まりですので、お互いに気配りを大切にして、残された人同士でも良い人間関係を築いていきたいものですね。

最後までお読みいただき、本当にありがとうございました!
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