いつもと変わらず、いつもの調子で。
みなさん、お変わりありませんか?
変わりが無いって、退屈かも知れないけど、それはそれで幸せですよ!
ジェットコースターみたいに目まぐるしい変化も、そりゃ!楽しいけど…。
毎日がお化け屋敷のような、ビックリの連続だったり、
ジェットコースターみたいに急降下で青ざめる毎日だったら、
わざわざテーマパークへ行く意味、ありませんからね!
えっ!?それでも行きたい?
それは ご自由にどうぞ!
実は、この「いつもと変わらず」は、私が師匠から教わった言葉でもあります。
「商品は常に同じ状態であること」
「昨日はこんな感じでした。でも今日はこんな感じです…ではプロではない」
「いつも同じ味、同じ形状、同じ状態で提供が出来なければ、プロとは言えない」
こういう意味で「いつもと変わらず」ですよ!
特に、菓子生地の状態を体得するにあたっては、頻繁に言われたものでした。
この一瞬一瞬を見極め、勘を掴む。
すべては、いつもと変わらない味。
「いつもの〝商品〟」のため。
常に変わらないものが作れるまで、身体に覚えさせる。
長い時間をかけて身体に染み込ませる。
そして最後に出来上がった〝商品〟は常に同じ姿で、同じ味で、同じ食感で。
いつもの〝商品〟であること。
この店の「いつもの〝これ〟」と言われ、お客様に喜んで貰う。
いつもと変わらず、いつもの調子で、いつもの〝これ〟を提供できるよう
体調管理して、勘が鈍らないように…これも仕事のうち。
でもね…不謹慎なことに、この「いつもと同じ、いつもの調子」を思うたび、
毎度、毎度、「金太郎飴」を連想するんです。
師匠、元気かなぁ?
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