オメガ3(不飽和脂肪酸)は聞いたことある方も多いと思いますが、9もあるの?と思われた方も少なくないと思います。
以前、脂肪酸についても書いていますのでご参照くださいませ。

脂肪酸のおさらい

脂肪酸は、食べ物の中にある特別な材料です。これは、身体がエネルギーを作るのに役立つものです。また、体の中で細胞を作ったり、ホルモンを作ったりするのにも使われます。

脂肪酸には２つのタイプがあります。
一つは「飽和脂肪酸」と呼ばれ、もう一つは「不飽和脂肪酸」と呼ばれます。
飽和脂肪酸は体温下では固体で、例えばバターや肉に含まれます。
不飽和脂肪酸は液体で、例えばオリーブオイルや魚の油に含まれます。

飽和脂肪酸を食べ過ぎると、身体に悪い影響があるかもしれません。
一方で、不飽和脂肪酸は心臓の健康を守ったり、体の炎症を減らすのに役立ちます。

不飽和脂肪酸のオメガ9

オメガ9脂肪酸を含む代表的なものと言えば、「オリーブ油」でしょう!

個人的にはオリーブ油を初めて食べたとき、んっと思いましたが、慣れでしたね。サラダ油とごま油しか知らなかったわけですが、少々衝撃を受けたことを覚えています。

オリーブ油には主にオメガ9脂肪酸が含まれています。
具体的には、オリーブ油に含まれる主要な不飽和脂肪酸はオレイン酸です。

オメガ9脂肪酸は、体に良い影響を与えるとされていますが、オメガ3やオメガ6と比べると含有量は少ないです。

オメガ9脂肪酸のメリット

特にオレイン酸は、いくつかの健康上の利点があります。

1. 心血管健康: オメガ9脂肪酸は、心臓血管系に良い影響を与えるとされています。適切な量で摂取されると、LDLコレステロール（悪玉コレステロール）を減少させ、HDLコレステロール（善玉コレステロール）を増加させることが示されています。これにより、心臓病や動脈硬化のリスクが低減される可能性があります。

2. 炎症の軽減: オメガ9脂肪酸は、炎症の軽減に役立つとされています。炎症性疾患や関節炎などの炎症性疾患の症状を軽減する可能性があります。

3. 血糖コントロール: 一部の研究では、オメガ9脂肪酸の摂取が血糖値を安定化させ、インスリンの感受性を改善することが示唆されています。これにより、糖尿病やインスリン抵抗性に関連するリスクが低減される可能性があります。

4. 細胞保護: オメガ9脂肪酸は、細胞膜の健康を維持し、細胞を保護する役割を果たすことが報告されています。これにより、細胞の機能が向上し、身体全体の健康が促進される可能性があります。

総じて、
オメガ9脂肪酸は心血管の健康、炎症の軽減、血糖コントロール、細胞保護などにプラスの影響を与えます。

オメガ9脂肪酸を含むさまざまな食品

以下は、主なオメガ9脂肪酸が含まれる食品です。

1. アーモンド: アーモンドは、オレイン酸というオメガ9脂肪酸を豊富に含んでいます。アーモンドバターやアーモンドミルクも同様にオメガ9脂肪酸を供給します。

2. アボカド: アボカドは、オメガ9脂肪酸の主要な供給源の一つです。アボカドオイルもオメガ9脂肪酸を豊富に含んでいます。

3. マカダミアナッツ: マカダミアナッツもオメガ9脂肪酸を含んでいます。マカダミアナッツオイルは、オメガ9脂肪酸の豊富な供給源となります。

4. ヒマワリ油: ヒマワリ油には、オメガ9脂肪酸が含まれています。ただし、ヒマワリ油に含まれるオメガ9脂肪酸の割合は、オレイン酸よりも多くの場合があります。

5. カシューナッツ: カシューナッツにもオメガ9脂肪酸が含まれていますが、他のナッツと比較して含有量は少ない場合があります。

これらの食品をバランスよく摂取することで、オメガ9脂肪酸を多様な形で摂取できます。