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映画「スリーパーズ」を観て

2月10日、「スリーパーズ」という映画を観た。
英題は「Sleepers」。1996年のアメリカ映画で、バリー・レヴィンソン監督の作品だ。

キャストは、ロレンツォ・カルカテラ役のジェイソン・パトリック、マイケル・サリヴァンブラッド・ピット、ボビー・カリロ役のロバート・デ・ニーロ、ダニー・スナイダーダスティン・ホフマン、ショーン・ノークス役のケヴィン・ベーコンなどである。

あらすじは、

あるいたずらが原因で過失傷害を問われ、少年院に送られたロレンツォ(シェイクス)、マイケル、トミー、ジョンの4人の少年を待っていたのは、看守たちからの性的虐待だった。圧倒的な暴力を前になすすべもなく、少年たちは心に深い傷を負う。
ある日の院内のフットボールの試合中、シェイクスたちはリーダー格でギャングの息子であるリゾを引き込み、日頃の虐待の恨みを暴力で晴らすが、その後リゾは看守らに「殴る場所がなくなるまで」殴られて死んだ。
やがて成人した4人のうち、ジョンとトミーがレストランでかつての看守であるノークスに出会い、射殺してしまう。検事補になり、今事件を担当することになったマイケル、新聞記者となったシェイクスは2人を無罪に、そして少年院であった虐待を公にすることを誓い、奮闘する。
まず、呑んだくれの弁護士スナイダーにマイケルが密かに用意した台本どおりに弁護をさせ、裁判に証人として出廷した元看守の1人であるファーガソンに虐待があったことを認めさせる。次に、もう1人の元看守アディソンは、リゾを院内で撲殺したことをギャングの兄リトル・シーサーに密告され、射殺される。残りの1人で現在は刑事となっていた男スタイラーは、シェイクスの密告によって収賄と殺人の容疑で逮捕される。
レストランにいた客が2人を見たと証言した不利な状況で、シェイクスは4人をよく知るボビー神父に聖職者は嘘をつかないと知った上で偽の証言をしてほしいと懇願する。少年院であった出来事を幼馴染のキャロルや神父に打ち明け、数週間後、神父は出廷し、事件当夜は被告の2人とバスケットボールの観戦をしに行っていたと偽の証言をする。
看守への復讐が着々と進み、残るは無罪判決のみ。判決は無罪。その後、4人とキャロルは祝杯をあげる。これが5人が集まった最後の夜となった。

出典:Wikipedia

といった内容。

で、観終わっての感想。

実話と思われる映画

この映画、最後のテロップで「実話」を匂わせている。
そう考えると、恐ろしい。
映画になるということは、そして、それを最後に残すということは、ほぼ実話なのだろうと思う。
アメリカの映画は、実話を映画にすることが多いように感じる。
そのほとんどが、感動的だったりするのだが、今回の映画に関しては心がどんよりした。
そして、「裏の世界では、まだまだ隠された実話が存在する」とも感じたのである。

NYの時代背景が、ちょっと懐かしさを感じる

この時代のニューヨークには、もちろん行ったことは無い。
でも、なぜか懐かしさを感じてしまった。
なぜだろう?
路地裏で遊ぶ、こどもたち。まだまだ、発展していない街並み。
殺伐としているけれど、どこか人情味も残っている。
そんなところに、ノスタルジーを感じるのかもしれない。
まだまだ、今より良い時代だったのかもしれない。

こども時代の心の傷は、犯罪を助長させる

映画の中では、少年院に送られた子どもたちの悲惨な姿が出てくる。
大人に抵抗できない、虫けらのように扱われた暴力、さらに性的虐待。
子どもたちの心の中には、トラウマが生まれ、やがてそれは大人になってから、とんでもないかたちで出てくる。
犯罪の温床を、犯罪者を更生させるための施設が行うこと。
これでは、どうしようもない。
この負の連鎖が、犯罪を助長させ、社会を悪くして行く。
だからこそ、子どもの時代のできごとは、とても大事だと感じるのだ。

やはり、いい映画は、いい俳優が出ている

この映画を今回選んだ理由は、ブラッド・ピットが出ているからである。
さらに、ロバート・デニーロ、ダスティン・ホフマンなど、名優たちがそろっている。
結論を言えば、やはり名優の出る作品は、いい作品が多い。
そりゃそうだよね。
出演作品が興行的に悪ければ、役者生命にかかわってくる。
だから、いい役者は、いい作品しか出ないのだと思う。

そんなわけで、1996年の比較的古い映画ではあるが、見ごたえのある作品であった。
これからも、いい作品を鑑賞したい。そんなことを思った。

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