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働く人のメンタルヘルス。予防的観点をソーシャルワーカーが持つ大切さ。marbleMe(マーブルミー)に参加して思うこと。

こんにちは。精神保健福祉士の和賀です。

弊社では、BIPROGY株式会社のサービスmarble Meに参加しています。

サービスが始まる前の実証実験の段階からのお付き合いとなりますが、プロジェクトメンバーの皆さんとたくさん話しながら進めてきました。最初は、精神保健福祉士がどんなことを提供できるのかを具体的に説明するところからのスタートでした。

何となく福祉職の国家資格というのはわかったけれど、では何を提供できるのかイメージが湧かない。そこからプロジェクトメンバーに伝えること、話すこと、そして理解してもらうこと。このサービスの特徴でもある「対話」が運営側のサービスを作る上でも実践されていると思います。

話すことの効果は、意外と軽視されがちです。お喋りとは少し違う、「話す」事とはなんだろう。なぜ、話すことが必要なのだろう。働く人のメンタルヘルスのケアで必要なことは何だろう。改めて、「話すことは、身体から離すこと」としてHUGのサービスをやってきた私が思うことです。

(インタビュー記事より抜粋)
話すことで、自分の中にたまっていた想いとさよならできる、そういう意味で「離す」という表現を使っています。一度話してしまえば、次から話しやすくなることもありますし、ネガティブなことを話さないと、自分の中にネガティブなものが蓄積していってしまいます。自分ではなんでもないことだと思っていたことが、すごく重要なことだということもあるので、なんでもないかどうかは、話してみないとわかりません。例えば、いつもより重い生理が続いている、といったことを我慢して、病気のサインを見逃している可能性があるかもしれません。私も自分の身体にどこか悪いところがあるとは思いたくないので、「仕事が忙しかったから」とか「寝不足だから」という風に思いたい気持ちも理解できます。でも、そのことをポロッと人に話したら「病院に行った方がいいんじゃない?」と言ってもらえるかもしれないですよね。大したことではない、と自分の中だけで完結させない方がいいかな、と思います。

https://www.marbleme.jp/case_story/collaborator/20230720_1877/

メンタルヘルスをどうケアするのか


メンタルヘルスは目には見えません。しかし、確実に存在するものです。目には見えないものをどうケアするのかが悩ましい、そんな感覚もあります。働く人のメンタルヘルスのケアは、対策が求められるものの何が良いか、または効果的なのかははわかりずらい、とも言われます。その中で私は予防的な観点をソーシャルワーカーが持って関わっていくことは、今後とても重要だと思っています。

「ねばならない」に引っ張られて自分のケアが疎かになる


病院に勤めている時に何度も、なぜもっと早くケアできなかったのだろう、と極限までに我慢に我慢を重ねて病院に倒れるように受診する人を見て感じていました。「仕事をしなくてはならない」「自分がやらなければならない」たくさんの「ねばならない」に引っ張られて自分のケアが疎かになる。
我慢を積み重ねて病院に担ぎ込まれないで、その前に予防出来ること、自分の健康を保つこと。そのことをソーシャルワーカーが伝えていくこと。好きで病気や障害を持つ人はいない。そして、病気や障害になった人とだけソーシャルワーカーとして出会うのではなく、健康な人へ予防的な観点での情報提供をしていくことがソーシャルワーカーが出来ることだろうと思うのです。

【和賀からのお知らせ】

12月9日のイベントのアーカイブを有料で公開をしています。

弊社サイト内のコンタクトフォームから、
12/9日アーカイブ希望にチェックを入れてお申し込みください。
その後、お支払いについてご案内致します。
アーカイブは3000円となります。指定の口座に振り込みをお願いします。
お支払いを確認できましたら、アーカイブを送らせて頂きます。
わたしに、話してみませんか?こんなこと言っていいのかな、を、どうぞ私に話してください。HUGするように、話をお聞きします。
自分や、もしかしたら近くの家族、友人、知人、会社の人にもしかしてこれはHUGが役に立つのかもと思ってくださったら、LINE公式よりご連絡ください。

精神保健福祉士による従業員様への個別サポートを軸に柔軟に対応するサービスのサイトができました。企業や団体からのお問い合わせも多くいただいています。

対話を通じて働く人の心をケアする。福利厚生としてのHUG、こちらのサイトも是非ご覧ください。



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